銘菓のお土産 奈良は宇陀市大宇陀 「きみごろも」

大宇陀は万葉の時代から阿騎野（あきの）と呼ばれ薬草のお狩り場となっていた所で、菟田野と並び歴史の古い町です・・とは前回お伝えしました。

  歴史ある街に歴史あるお菓子「きみごろも」。名前からして万葉の香りがします（あかねさす･･･君が袖振る、春過ぎて･･･衣干したる等々）。
　大宇陀は何度も通う町なんやけど、このお菓子今まで買ったことありませんでした。どちらかというと左党の私は砂糖に縁が遠くなっていて、和菓子が隅っこの方に忘れ去られていたんよ。

今回、何度も前を通った「松月堂」さんにお立ち寄りです。

ショーケースには数点の和菓子が飾られ、その中に「きみごろも」も有りました。１０個入りやもっと多い箱入りが有ったけど、初めてなんで脇に張られた紙に書いてある６個パック入りを購入。
「とても柔らかいので横にしないでください」と言われて注意深く持ち歩き・・・

帰宅後早速試食です。確かに柔らかい！　お箸で取り分けると崩れそう。これは割れ物注意のシール貼っとかんとダメやね。

これがきみごろも。口に入れた瞬間、ビックリです。ふわっと溶けてしまうんよ。思わず「エッ、何々」。
卵白のメレンゲに黄身を塗って軽く焼いてあるらしく、ほんのりとやさしい甘さが口の中に広がった瞬間に溶けてしまう感じ

上品で優しくて、とっても華奢なお菓子です。なのに偉ぶることのないような素朴さ。
以外でした。侮るなかれ大宇陀の「きみごろも」。

備考です：旧街道沿いの「茶房 あゆみ」さんで、「抹茶と和菓子」をいただくと、きみごろもが付いてきます。

＜御菓子司「松月堂」＞

お店は→奈良県宇多市大宇陀区上１９８８
電話は→０７４５-８３-０１１４