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2009年4月

2009年4月29日 (水)

小さな町歩き 路地裏探検隊 黒江散歩

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漆器の町、海南は黒江を歩いてきました。
不敵な面構えのネコちゃんがそぞろ歩き。

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黒江・・江という字がつく所は昔は海だった・若しくは入江だった所なのです。
町並みをうかがうと、ベンガラ格子や黒板の壁が目につき、港町の様相もうかがえる町。

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この町の特徴、ノコギリ型の町並み。これには諸説有るようですが。漆器の町として栄えた黒江は、狭い町並みに漆や木地を運ぶ大八車を停めやすいようにしたのではないかと思います。

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至る所に花々が咲き、狭い路地は華やかさも漂います。

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往時を偲ばせる蔵や倉庫。小さな商店街はシャッターが下りたまま。時代の移り変わりでしょうか。。。

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それでもまだまだ元気が残る、銘酒「黒牛」や「黒江漆器」のお店。黒牛にはチョット惹かれましたが・・・ここではお酒と肴がいただけるお土産販売所が有ります。

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漆器の町に気鋭を発するガラス工房。

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古い町に押し寄せる住宅地開発。どこの町もそうなのですが、たまに訪れるにはとても安らぐ。でも住んでる人にはチョット不便。

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暮らしと町おこしを両立できればそれに越したこと無いのでしょうが。

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路地の角にあるお地蔵さんの傍らに「右くまの」の文字が刻まれた道標が立ってました。

輪島塗の原点でもある和歌山の根来塗りや黒江塗り。
その灯を絶やさぬよう願いました。

黒江・船尾

最寄り駅→JR海南駅
最寄りバス亭→和歌山バス東浜or黒江or琴の浦

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2009年4月25日 (土)

古民家でいただくお蕎麦 奈良は生駒「山の神」

唐招提寺に行ってきました。初めてです。
苦難の末日本に渡来した鑑真和上のお寺、世界遺産なんよね。
残念ながら金堂は解体修理中。しかも鑑真和上は奈良国立博物館へお仕事とのことでお留守でした。

Ayame

Keika_fuji でも丁度、瓊花(けいか)という中国揚州の花と、日本の藤が競い合うように咲き誇り、とっても綺麗やったです。

瓊花は日本ではとても珍しく、皇居と唐招提寺にしか無いとのこと。

Utiba
さて本日ご紹介のお店は、奈良県生駒市「山の神」。市街地から離れた所にある古民家を改装したお蕎麦屋さん。本当に久しぶりの訪問。

入口右手の打ち場では、蕎麦を打つご主人の姿を見ることも出来ます。

シンプルな清潔感有る店内は二間続きで、大きなテーブル席の間と座卓が五卓ほどの囲炉裏が切られた板間。
お店もシンプルならメニューもシンプル。
もり、おろし、とろろ、かけだけ・・・サイドメニューもおにぎりのみ。

で、もり注文。

Mori

まずは二すじ三すじお蕎麦だけツルッ、相変わらずの美味しさなんよ。
黒ポチではなくを散りばめた お蕎麦はキッチリとした香りと共に、甘さが口の中に広がります!

Soba_up

お汁がこれまた良い。かえしとお出汁のバランスが絶妙で、カツオ香る後にに昆布の旨みがくるような気がする・・?のは私だけ。。
これをサラッと白濁の蕎麦湯でいただくと香りフンワリ、優しいお味は後に引かない心地よさ。
お蕎麦に向かい合うご主人の実直で真摯な人柄が伺えるお味やと思うんよ。。。

これで本日の幸せ終了です。

山の神

お店は→奈良県生駒市南田原町230
電話は→0743-79-9238
営業は→11:00~14:00(LO) 17:00~20:00(LO)
お休み→水曜日
駐車場→有り

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2009年4月19日 (日)

蔵の中でお蕎麦 大阪は昭和町「やまなか」

地下鉄御堂筋線 昭和町駅を出ると、まるでタイムスリップしたような街角が現れるんよ。

Matinami_2Omise

レトロなその一角に「やまなか」があります。蔵を改装したお店は一階は5~6席のカウンター、二階にテーブルが三卓。

そば前メニューには美味しそうな一品達が並びます
お酒は日本酒メイン。1種類だけの焼酎はアルコール30度の蕎麦。それを蕎麦湯割りでお願いしました。

Syoutyu_sobayuwari

なんと焼酎が入ったコップは。。。3万円。アルコール高いけどコップも高い。
そんな焼酎をトロトロ蕎麦湯が角を落とし、まろやか~に味わえます。
さて、そば前なんやけど、美味しそうなメニューが並んでるんよ
この充実度、そば前とは言わないでしょう・・
スズキとアワビの板わさ風に河内鴨ロースのたたき、それと糠漬けを注文。

Suzuki_itawasaKamo_tatakiNukaduke

  スズキとアワビの板わさ風は、白身魚のさっぱり感とアワビの食感が楽しめるんよね。
鴨のたたき、これは酢橘をキュッと絞って、生姜を溶いたポン酢ダレでいただきます。柔らかい歯ごたえに香ばしさが美味しいんよ。
糠漬には今が旬の日野菜漬けやスナックエンドウなど三種。酸味が利いてお茶漬けが食べた~い。

Zaru

〆のお蕎麦は、瑞々しくもわずか粗めの蕎麦肌に黒ポチが少し入る魅力的な表情。
でもアッサリ上品系で少々物足りないかも。

Ganen_2  そんなお蕎麦にペルーの岩塩をおろし金でゴリゴリしてチョイと降りかければ甘味

雰囲気良く美味しいアテが楽しめるお洒落なお店は、女性スタッフの気持ちよい接客がとても自然で好印象。
これが高そうな敷居を、跨ぎやすくしてくれます。

やまなか

お店は→大阪府大阪市阿倍野区阪南町1-50-23
営業は→12:00~14:30 18:00~22:00
お休み→火曜日
最寄り駅→地下鉄御堂筋線昭和町駅すぐ

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2009年4月16日 (木)

ミニ鴨せいろいただきました。大阪は羽曳野「そば日和」

残念ながら閉店


外環沿い羽曳野の図書館を見て西に入ると広がる住宅地、その一角にあるお蕎麦屋さん「そば日和」、二度目の訪問です。

カウンターの端っこに座ると正面にはガラス越しに打ち場が見えるんよね。そこでは電動石臼が回り続け、「チリチリリン」と蕎麦の実が落ちる音がします。
時を刻むように規則正しく、かすかに聞こえるそれは時計の針が進むようで・・・

メニューには馳走蕎麦膳や蕎麦日和膳などがあり、お蕎麦は三種から選べるんよ。
前回鴨肉イッパイの鴨せいろやったので、チョイと奮発 (^.^)
馳走蕎麦膳に鴨せいろを選択(またかい・・・(*^^*ゞ

Photo

チョット一如庵さんを思わせるミニミニ懐石風?
手前右手の季節の前菜だけで でしょっ。。。

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お芋に出汁巻き・山芋素麺、そう!山芋なんよ・・素麺と思った ( ・_・;)
ホタルイカのカクテル(と呼ぶのでしょうか?)
まさにお酒モード全開っ の品々なんよ。

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写真取り忘れた鯛飯これが美味しい。銀平
フワッと潮の香りに重なる鯛のお出汁、えもいえぬ優しいお味が春を感じさせます。
チョットお蕎麦が脇役に退いたような感じ。(やっぱり銀平におられたようです。)

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見ての通りなめらかな蕎麦肌は二八でしょうか。更科系で奥ゆかしい香りと甘味。
そこはかとjなく優しくも旨みを主張する鯛飯に負けない、香り有るお蕎麦の方が良いかも知れません。量はさすがにミニサイズのチョイ盛り。
お汁も鴨二切れやけどつくねもちゃんと入ってました。

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色は黒々としてるんやけど意外にサッパリ味で、わずかに鼻先をかすめるのは生姜なんやろか?
これが効いてるんかも知れません。蕎麦湯にも丁度良く、コッテリし過ぎないのに コクがあり、後味も良好なんよ。

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程よい甘味にきな粉の香ばしさが丁度良い加減。
お茶で締めて・・・満足です。

チョット奮発のこの日

これで幸せ終了です。

そば日和

お店は→大阪府羽曳野市はびきの4-21-13
電話は→072-958-1770
営業は→11:30~14:30 17:30~21:00
お休み→火曜・第3水曜日
最寄り駅→近鉄藤井寺駅から近鉄バス

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2009年4月15日 (水)

絆の里と山安食堂

月日の流れとでも言うのでしょうか、、、

友人のO氏がとてもお気に入りのお店で、私もたまに連れて行ってもらってた「絆の里」。
いわゆるスタンド割烹です。カウンターには大鉢料理が何種類か並び、お母ちゃんが切り盛りしているお店。
いつも割烹着を着ていて、たまにお客さんと一緒に酔っぱらう。
チョットお気に入りのお店でした。
年齢のこともあってこの3月末で閉店されました。

いつにもまして、華やかにも思える大鉢料理が並んでました。。。

私の通勤途上に「山安食堂」というお店が有ります。
お昼はお刺身やトンカツ、焼き魚等々の定食を、夜はお酒とお料理。
私はたまの帰りに一・二品をビールでいただく。長いことご夫婦で営まれているそんなお店。

今年の3月頃から一月あまりお店を閉めていたのですが、本日久しぶりに立ち寄ると、お母ちゃんの姿が有りません。
・・・亡くなられたそうです。犬好きであんなに元気だったのに。
前の晩までお客さん相手にアホなこと言うてたらしいです。
「店を開ける方が気分も紛れるやろ」という常連さん達からの電話で、少し早い再開を決意されたようです。

寂しさを払拭しきれないご主人と、チョット穴が空いたようなお店のテレビには、いつも通り阪神タイガースの野球中継が流れていました。。。

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2009年4月12日 (日)

チョット一杯 奈良市は三条通り 「かえる庵」

桜の花にはまだ少し早い頃です。
奈良駅にほど近い三条通から脇道に入った所にある「かえる庵」さんへ行きました。
電車待ちに丁度良い距離。
この日は夕暮れ時にチョイと訪れ、お酒のアテ三種盛りと蕎麦焼酎一合をロックでお願いです。(蕎麦湯割りと迷ったんやけど・・)

Atesanpin

お酒のみのアテやね 、一口食べては三口飲む。
至福の一時 .。o ○

ご主人と話されていた先客のお方、何やら女子短大の方みたいなんよ。漏れ聞こえる話からモンスターペアレンツは本当にあるようです。

本を読みながら焼酎をチビチビやってボチボチお蕎麦を注文、初めての釜揚げ蕎麦

Kamaagesoba

丼に張られたトロ味ある白濁お汁にの塩漬けが浮かんでるのよ。フンワリ優しげにお腹に収まる。。そんな春を感じるお蕎麦でした。

Soba_up_2

お酒を頂いて、ホンノリ優しく温かいお蕎麦で締めるのは。。。幸せ
蕎麦湯は丼にイッパイ入ってるので、タップリ頂けます。
杓子で蕎麦湯を注ぎながら、美味しいお出汁を楽しんで・・

この日の幸せ終了。

かえる庵

お店は→奈良県奈良市三条町24-1
電話は→0742-24-8345 
営業は→11:00~20:00
お休み→月曜、第1・3火曜(祝日の場合は翌日)
最寄り駅→JR・近鉄奈良駅
お車は→駐車場有りません

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明日香名物亀蕎麦? 一源庵

夏日です。。。暑っ!
でも、まだまだ桜は踏ん張ってます。

飛鳥の里は花盛り、人盛りでした。

Isibutai Fuukei

石舞台も黄色やうすピンクに彩られ、華やかな光景が広がります。

そんな暑い日に「一源庵」さんへ久しぶりの訪問。

本日のお蕎麦は、北海道と会津みたいなんやけど、、会津産は品切れの模様。
久しぶりの訪問で、メニューも変わって、お値段も変わってたんよ。
ここのお蕎麦は名前がユニークなんよ (^_^)
地獄蕎麦や極楽天もり、亀そば等々。

新メニューの精進天麩羅が付いた極楽天盛りを注文。
ここは月の内前半が更科、後半を挽きぐるみで提供してくれます。

Tenpurasoba

月前半のこの日は更科なんよ。チョット残念 (x_x)
精進天麩羅は人参や薩摩芋・茄子などの天麩羅をピンク色のお塩が入るブレンド塩で頂きます。

海老はありません。。。精進やからね (;。;)
お蕎麦は更科二八で、舌触りなめらかのクセの無い色白アッサリ系。ツルリン喉ごしでしょうか。

Soba_up

噛みしめると香りがホンノリ広がるんよ。
甘味を抑えたお汁は、カツオの出汁香る程よいお味。
二八ツルッとが好みやったら月の内前半、香りや甘味を楽しむのなら後半 (^_^)

トロ~っとポタージュの蕎麦湯にお汁がうまい具合に絡みます。
美味しく頂いて・・・

Asuka_enkei_4 Tatibanadera

本日の幸せ終了です。

一源庵

お店は→奈良県高市郡明日香村御園9-2
電話は→0744-54-3555
営業は→平日11:30~14:30 土・日11:00~15:00
お休み→月火曜
最寄り駅→近鉄飛鳥駅(徒歩5分程度)
お車は→P有り(橿原からは右折禁止なので注意)

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2009年4月 4日 (土)

本場出雲の割子蕎麦 奈良市の「だんだん」

桜前線真っ只中となってきました。
奈良国立博物館前にある氷室神社の枝垂れ桜も満開。

Sidarezakura_2

Omise  以前からお店の前は通ってたけど、諸事情で訪れることがなかったお店なんよ。
大宮町にあるお店はJR奈良駅から西へ徒歩5分程度の近さ。

メニューを見ると色んな種類があるのやけど、季節限定3月31日までという鴨鍋蕎麦
小さな鴨鍋にお蕎麦をシャブシャブして頂くみたいなんやけど。
悩みました、、とっても。。。しかも3月31日までなんよ・・・
苦渋の決断は結局「三色割子蕎麦」。。。です。

Sansyokuwariko

Yakumi 天かすと山かけ、温泉玉子の三種に薬味が付きます。
「お汁は辛い目なので少しだけにしてみて下さい」とお店の方にご助言いただきました。

まずはお蕎麦だけ三筋ばかり摘んでツルリ。。。いけます!
色黒の挽きぐるみは香り立つ甘味を感じるお蕎麦。好みです
辛汁系のお汁はほんの少しだけ。お蕎麦自身のお味にお汁がチョット絡む位で十分。

Tenkasu

天かすの油の甘さがお蕎麦を優しく包みます。

Yamakake

純白トロロの山かけ。薬味の黒い物体を降りかけます。(海苔かと思ったこの物体、焼きワカメ?)
ホンノリ磯の香が広がるんよ。トロロに合うかも。

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玉子を潰してネギをパラリ。白と黄色と緑のコントラスト。
まろやか~ (卵を潰してから撮るべきやった

最後は湯飲みで出された蕎麦湯に、残しておいた大根おろしを全部入れ混ぜ混ぜして頂きました。

以外やったです・・お蕎麦がしっかり主張するので、種物でも美味しくいただけるんやろね。
これはやっぱり鴨鍋蕎麦を外した事、後悔至極。。。

後悔を断ち切れぬまま次の冬まで未練を残し、お店を後にしました。

これで本日の幸せ・・・ (;。;) 終了です。

出雲蕎麦 だんだん

お店は→奈良市大宮2-2-34
電話は→0742-30-6566
営業は→11:00~15:00 17:00~21:00
お休み→月曜日
お車は→2台
最寄り駅→JR奈良駅

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