小さな町歩き 黒江散歩2(後編)
さて、いよいよ船尾(ふのう)から黒江の街へ。
根来塗りと並ぶ黒江塗りで知られる漆器の町。
先ほどまでの風景が一変、さながら過去への空間移動。
船尾から黒江に至るまでベンガラ格子の家並みが迷路のごとく続く。
地名に残る船や江と言う文字は、この辺りが海の近くだった名残。
そのせいか少し漁師町にも似ている感じ、肩を寄せ合うように家々が密集しています。
そんな町の活気溢れる船尾市場も休日はひっそり、子供の声だけが響いていました。
漆器で栄えた黒江には漆を扱うお店が多く、蔵や倉庫等が結構残っています。
黒江ぬりもの館では、昨年からカフェコーナーを始めました。
町屋を利用した漆器のお店で一休み。
店内には色々な漆器が販売されています。
相対的にお手頃価格の品が多く、お財布の紐が緩みそう。
そうそう、漆塗りの電話もありました。(これは売り物では無いのでしょうけど (^_^) )
ケーキセットは3種類のケーキから選択。
さすが漆器の町、綺麗なプレートにチーズケーキが。
それにコーヒーとプチアイスクリームが付きます。
こんなチョットした甘さが、歩き疲れた体にはホッと一息。
記憶の中には登録されていない景色もそう感じる。
そんな黒江を高台から見渡して、ふと・・・
日が傾きかけた町には長く伸びた影がチョット寂しそうでした。
場所は→和歌山県海南市黒江680
営業は→10:00~16:30
電話は→0734-82-5321
お休み→水曜日、年末年始、盆
最寄り駅→JR紀勢本線海南駅バス5分
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コメント
こんばんは、池田です。
本当に素敵な風景です。
雪が無くて暖かそうですが、落ち着いた雰囲気に癒されそうです。
古くからの建物が並び、いつまでも残して欲しいところです。
漆器は職人さんの技で美しく輝き、最上級の仕上がりと思います。
ケーキ、甘くておいしそうですが、画像に手を伸ばして食べたい気分になりました。
投稿: 池田 洋一 | 2010年2月13日 (土) 21時19分
地方には残しておきたい町並みがありますね。
漆器の町も以前は栄えていたのでしょうね。
最近は機械化が進んで手作りで作るとお値段が高価になるのでしょうね。
これも時代の流れなのかも知れません。
歩きつかれて後のコーヒータイムは身も心も癒されたことでしょう。
投稿: スヌーピー | 2010年2月13日 (土) 22時12分
エノさん、こんばんわ。
今日は堺の包丁まつりに来て頂いて、有難うございます。
それにしても、つくづくと、不思議に思うんです。
実はある人が熱心に蕎麦打ちを見ていて、マニアックなカメラで写真を撮っておられたので、「ひょっとしたらエノさんかな・・」と思ったら、さっと立ち去られて・・・。
と思ったら、振り返って私に「あのう、やきとりって人来てますか・・・」
「え~えっ、エノさんなんや・・・」
そば関係者が30人ほど居る中で、蕎麦打ちしたり、盛り付けしたり、食器を下げたりで刻々と居場所が変わる中で、あんな風にご対面~とは。
「御縁」と言うのは本当にあるんですね。
ありがとうございました。
投稿: やきとり君 | 2010年2月13日 (土) 23時33分
池ちゃん、お早うございます。
黒江に限らずですが、伝統の技を受け継ぎづらい世の中になっているのでしょうね。
素朴な町並みには人々の生活が感じられ、みんなが顔なじみ、そんな所みたいです。
投稿: エノさん | 2010年2月14日 (日) 09時14分
SPさん
大量生産が出来ない手作り。
外国からの安価な商品。
漆器だけでなく、辛い現実です。
そんな漆器のお店のカフェ。
楽しみが一つ増えました。
投稿: エノさん | 2010年2月14日 (日) 09時20分
やきとり君へ
昨日は突然で失礼しました。
お蕎麦、いつもながら美味しく頂きました。
お出汁も素敵です。
実は私もビックリです。声をかけた人がまさにその人。。。(..;)
機会を見つけてまたお伺いします。
投稿: エノさん | 2010年2月14日 (日) 09時26分