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2010年4月

2010年4月29日 (木)

小さな町歩き 信達宿の野田藤

先日散歩のおりに見つけた小さな藤棚で思い出しました。
昨年訪れた時に見つけた野田藤。春には訪れようと思ってたのに忘れてしまうところでした。

Photo_3 野田藤とは梶本邸にある一本の藤の木の事で、御主人が知人から譲り受けた鉢植えの野田藤を庭に植え育てました。
丹念に育てられた一本の藤が東西27m・南北30mにまで枝を広げ、見事な花房を付けるようになったのだそうです。

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泉庵でお蕎麦ついでにと出かけたのですが、普段閑散としている町が思わぬ人出 ( ・_・;)
駅前通りから熊野街道に入ると特設の休憩所まであって、泉州沖の穴子天やおでん・ビール等が売られています。泉州沖の穴子天・・・これは後のお楽しみ。
まずは野田藤を楽しみに向かいました。

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梶本邸では花盛りにもまして人盛り。かなり有名だったようです。
綺麗な花房が垂れ下がる光景は紫のシャワーを浴びているようです。これが一本の木とは思えない!
見事に咲き誇る藤の花はかなりの見応え。

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Photo_8 協力金100円を払い特設の高台足場に登れば、今度はシャワーから薄紫の絨毯に変身。
庭先ではハーモニカの名手が懐かしい音色を奏で、結構大きなイベントだと初めて知りました。

Photo_9 すぐ近くには徳川家御用達の信達本陣もあって、、
この日は宅内が開放され、やはり協力金100円で邸内を見学出来るのです。

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籠や槍などが展示されて、野呂介石の絵画もご披露。
裏庭には良く晴れた光が陰影を見せ、とても風情ある趣を演出。通りの呉服屋さんでは紙の代わりに正絹が張られた行灯が幻想的な雰囲気を醸し出していました。

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ぼちぼち泉庵の閉店時間が迫りお店に急ぐことに。
かなり遅めのランチです。

Photo_16 閉店目前なのに4組のお客さん待ち。訊けば今日も通し営業ではなく、無くなり次第終了との事。
「5組目でもOK?」との心配に「大丈夫です」とお答え頂き待つことにしました。
ガーデニングショップの一角にあるこのお店、空き待ちの間は綺麗なお花を観賞出来ます。

気になるメニューのすだち蕎麦は私で最後だったのはラッキーでした。。
昨年の春先に温かいのを頂いたのですが、やはり冷たい方がアッサリと美味しく頂けます。

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汗ばむ位の快晴のこの日、口に広がる酸味と冷たさが食欲を増し、素麺のような細打ちお蕎麦がスルスルと喉を通り過ぎます。
お汁も飲み干してほぼ完食。

Photo_18 さて、お楽しみ穴子天をと休憩所へ戻ると。。。既に売り切れていて ( ^.^)( -.-)( _ _) 仕方なくおでん・・
この日用意した穴子1500本は昼過ぎまでに売り切れたようで、大っきな大根を方張り後悔至極。お店の方が「穴子天、みんな美味しいって言うてたで」と後悔に追い打ちを掛けて下さいました ; .;

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Photo_20 まっ、見事な藤を見て本陣を覗き、冷たいすだち蕎麦も食べて・・
蕎麦ついでのつもりが藤ついで蕎麦、

これでこの日の幸せ終了です。

熊野街道信達宿 藤保存会

場所は→大阪府泉南市信達牧野1338
期間は→4月後半(HP確認)

泉州高原そば泉庵

お店は→大阪府泉南市信達牧野832-1
    ブレスガーデン内
電話は→072-485-4108
営業は→11:30~14:00 18:00~20:00(夏)
           17:30~21:00(冬)
お休み→水・木曜日
最寄り駅→JR和泉砂川駅徒歩5分

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2010年4月25日 (日)

平城遷都1300年 大極殿復元

Photo_11 桜の花がキラキラときらめきながらお出迎え。
何やら音楽が流れていて、、、
さすがに午後4時半は空いていました。しかも風が冷たい

Photo_12 大極殿横の湿地には白鷺が何やら物色中でした。
カメラマン達は大極殿をバックに鷺が立つ姿を撮ろうと必死。
私は大極殿バックを諦めて・・・

さてこれが入口からの眺め。雲の眉引く大極殿。

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なかなか大きいです。東大寺大仏殿を思いながら。

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この時刻なら待たずにスイスイ。すぐに大極殿中へ。

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Photo_16 真ん中に鎮座する玉座はやっぱり豪華な感じ。

もし座ることが出来たらとてもえらくなった感じがするのでしょうね。

ここから座って眺める平城京の町はこんな感じだったのでしょうか。

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これはスゴい眺め。映画で見た紫禁城の雰囲気はこんなだったの。囲いの遙か向こうに朱雀門が見え、表からは若草山がこんな風に眺められます。

ボチボチと傾きかけた陽には大極殿の影が浮かび。。。

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これから始まる長丁場の1300年祭はこの日から始まりました。

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平城京遷都1300年祭

場所は→奈良県奈良市平城京跡
最寄り駅→近鉄大和西大寺駅(徒歩10分)

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奥丹波蕎麦 その3

チョット引っぱりすぎた感が有るんやけど、奥丹波蕎麦最終回です。

桜に魅せられた訳ではないんやけど、訪問の時間が2時半頃になり・・
電話すると「十割が切れてますけど、良ければこれから打っておきますが?」
二八でもエエンやけどせっかくのお言葉なので「お願いします」
それにつけても桜が綺麗。加古川沿いやその支流、神社仏閣・公園・学校、とにかくあっちこっちに一杯。

Photo_10 ここは何か気に入って昨年からたまに行くようになったお店。
本日のお蕎麦・・・野菜天せいろに惹かれながらも全員一致で鴨汁蕎麦。

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今年から粗挽きに挑戦されているご主人。この日の出来は・・綺麗な陰影が出され、お星様も散らばってます。
お蕎麦だけで食べ進み、合間に鴨汁をチョット舐め。
噛みしめたモッチリ感の歯応えに、粗挽きを感じる舌触りは二八のお蕎麦とは違う物。
ただ、粗いというよりは粗めという感じなんよ。でも美味しい。

Up

初めて頂く鴨汁はコクが有って結構濃厚コッテリ汁と思いきや、以外と後口アッサリで重さが無いんよね。
残りのお蕎麦を程良く冷めたお汁で頂きました。

コースのお客様が一段落して少しばかりお話しをさせてもらいました。
先日お伺いした滋賀県土山にある「玄鹿」のご主人からの伝言をお伝えしてお蕎麦の話に。
粗挽きは捏ねの感覚が全然違い、捏ねる時間が工夫らしい。
捏ねから切りに話題は移り、特別な包丁で切る「一心坊」さんの裁ち切り蕎麦の話では、鴨が目当てで毎年そこに通う同行O氏は、立ち上がらないと蕎麦猪口に漬けられないとか (;^^)ヘ..
いずれにせよ私達は食べるだけのお気楽な身なんやけど、作る側からすると苦心惨憺なんよね。

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粗挽きに拘りすぎず美味しいお蕎麦を作って下さい。機会を見つけて又お伺いします。

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帰り際に教えて頂いた桜の名所に立ち寄ると、お花見の方々が桜の下でお弁当を広げていて、憩いの場としてみんなに愛されているみたいです。

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歩いていると普通にタヌキが横切ります。さすが奥丹波 (・-・)

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奥丹波で桜という楽しみが増え、この時期を外さないようにしようと思いながら帰路に。

これで奥丹波の幸せ終了です。

三津屋妹尾

お店は→兵庫県丹波市青垣町田井縄640
営業は→11:00~15:00
電話は→0795-87-2550
お休み→火~金曜(土日月祝営業)
交通は→北近畿豊岡自動車道青垣IC車5分

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2010年4月17日 (土)

奥丹波蕎麦 その2

加古川の源流行きに位置する大名草地区
おなざ」と読むんよ。
古くから作物が多く獲れる場所を大名草と呼んだみたい。
その地名を店名にした大名草庵は茅葺き屋根の古民家。

Photo 玄関を入ってすぐの囲炉裏の間は、その火で燻される茅葺きがそのまま天井。その隣にはちゃんとテーブル席の部屋もあるんよ。

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まずは定番の蕎麦花林糖。お店によって呼び方が違うんよね・・
一輪挿しの箸置きが可愛いです。
季節の花が添えられていて。。

ここの基本は季節の一品五種盛りが蕎麦前として付いていて、それにお蕎麦を組み合わせるシステム。
前も思ったんやけど、公共交通機関が近かったら・・

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前回頂いた鴨汁蕎麦が固形燃料で温める出石の天通さん同様になってて、、、迷った末におろし蕎麦。

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白・紫・緑の三色辛味大根が運ばれて薬味は塩とネギ。
おろしは結構な量なんよ。
当然おろし蕎麦を注文したんやからね (;^^)ヘ..

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前回「田舎っぽく打ってみたのですが旨く繋がっているか・・」と言われて頂いたものとは違い色白抜き身蕎麦。
少しお塩を付けて食べるとホンノリと優しい甘味。

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続いてお蕎麦におろしを少しずつ載せて。
蕎麦汁はチョコで出るんやけど、ぶっかけにしておろしを順番に載せて食べてみるのもエエかもね。

一番辛い白でも丸味があって風味も楽しめ、汗掻く程のトゲのある辛さでありません。
緑が一番ライトな辛さ。ホンノリとした辛味です。
激辛おろしはあくまでも薬味として使うもの。
余り辛すぎるとお蕎麦の味が解らなくなるし。

Photo_8 蕎麦湯を頂きスタンプラリーの用紙を渡して、
これで私とO氏は三店制覇。
記念品は素敵なお箸と箸置き。大事に使わせてもらいます。

大名草庵

お店は→兵庫県丹波市青垣町大名草1003
営業は→11時30分~14時30分まで
電話は→0795-87-5205
お休み→火・水曜(祝日なら営業)
交通は→北近畿豊岡自動車道青垣IC車15分

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2010年4月11日 (日)

奥丹波蕎麦 その1

初めて訪れた桜の頃、スッゴク桜がいっぱい有るんやね!
北近畿豊岡自動車道を走っていると、至る所に薄ピンクが列を成し続き、かたまり、あるいは点々と散らばり。何回も来てたけど知らんかった .。ooO

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さて、今年に入って奥丹波のお蕎麦屋さん三店が企画したスタンプラリー。
既に妹尾さんで1ポイント取得していて、是非記念品ゲットしなければと訪れたお店は「そばんち」さんです。

R0010107 長閑な風景が続く道を走ると見えてくる古民家蕎麦店。なかなかええ雰囲気なんよ。お座敷から眺める風景は、日頃の慌ただしさを忘れさせてくれます。

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ここは曜日によって予約制。コースがとても魅力的なのですが、今回粗挽き蕎麦とおろし蕎麦の2種を頂ける「そば通」をお願いしておきました。
お店に入った時に奥の方でお蕎麦を切る音がトントンと響いてるんよ。

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お母さんにお茶と揚げ蕎麦を出して頂き、徳利と見紛う器がひっくり返すと湯飲みだったのにまずビックリ。
ご主人に説明を受けて追加の出汁巻きをお願いしました。

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二人分を三つに切り分けてくれた出汁巻きは蕎麦味噌が添えられ、フワッとした仕上がりで丁度良い塩梅の味付けに同行T氏は「ご飯欲しい!」などと言う始末。

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続いて出された粗挽きは細打ちで綺麗なお蕎麦なんよね。蕎麦一本一本には抜き実の破片がキッチリと打ち込まれてます。

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最後におろし蕎麦。紫色が二掴みに緑色が一掴みの辛味大根おろしが載せられた二八蕎麦。緑は甘めで紫は辛め。その紫のおろしにスダチの絞り汁を掛けるとあら不思議、サッとピンクに変色するんよ。
理科の実験で化学反応を観察した気分。紫色の色素がPh値を落とし綺麗なピンクになるんやろか。

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エゴマを挽き込んだお蕎麦にはその黒ポチが鬼皮のようで、風味もよく似ています。
そば殻には不純物が付いているため鬼皮の代わりにエゴマを混ぜたりするそうです。
そう言えば以前、玄蕎麦は磨きを念入りにするということを読んだ気が・・
想像していたとおりのご主人と色んな事をお話することが出来ました。

そばんち

お店は→兵庫県丹波市市島町梶原125
電話は→090-9700-5187
営業は→11:30~(木~日曜昼3組予約制)
    詳しくは上記店名クリックで確認
お休み→火曜日
最寄り駅→JR福知山線市島駅下車徒歩20分

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2010年4月 4日 (日)

城之崎にて(その2)

その2が遅くなってしまいました (;^^)ヘ..

朝5時に宿の内湯で昨夜の酔いを覚まし、朝食までの時間に散歩してみます。
少し風が出て時折の小雨。

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遠くの山に掛かる乳白色の靄が垂れ込めた早朝の川筋を歩いていると、後ろから追い越しざまに「お早うございます」の声。
キッチリとなぜ付けられた髪にシャキッと背筋が伸びた後ろ姿はとても格好良く。。
どこかの旅館の方でしょうか、エンジ色の作務衣がとても印象的です。(写真を撮っておけば良かった)
駅に向かう通りは海産物のお店だけが既に活気付き、とても忙しそうに開店準備。
やがて風雨が強くなり・・・早々に宿に戻って朝食を頂きました。
不思議に思うのですが、旅行の時の朝ご飯は何故こんなに食べてしまうのだろう・・

宿を離れ豊岡を過ぎる頃には晴れ間も覗きだし、お天気回復傾向でこの日は三田から神戸。

R0010520そう、昼食は三田屋本店でお肉 ヾ(^v^)k

昨日のお昼は出石蕎麦2軒で対照的なお蕎麦を頂き、名物の皿そばと以外な田舎蕎麦を堪能。

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お蕎麦に続いて美味しい三田牛なのです。

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広大な敷地に建つ数棟の一つがレストランで、並のステーキハウスと違いとっても広い。
能舞台正面の席に案内されました。昼時を過ぎているにもかかわらず、その広い店内はほぼ満席。

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初めに二人でこの量のハムが出されます。これ多いでしょう。

R0010644 大きなお皿に敷き詰められたハムにタップリの玉葱、オレンジ色の特製ドレッシングが鮮やか。
ハムとビールで満足してしまいそうなのに、暫くしてこれまた玉葱タップリの熱々鉄板に載せられたお肉が登場。

R0010646 自分で焼き加減を確かめて裏返し、そこそこ火が通ると食べ頃。
熱々の石皿は焦げ目が付きにくく、陶板焼のような優しい仕上がりです。
特筆はお肉を感じるジューシーなミンチカツとスパイシーなコロッケ。是非お土産にお買い求めあれ。

いよいよ最後となる神戸南京町で自由行動。

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美味しそうな匂いに誘われるのですが、既にお腹にはハムとステーキが収まっており、とても食指が動かず・・
でも空腹時に訪れたら片っ端から。。になってしまいそう (^_^)

R0010657 残念ながらティータイムで時間を過ごすことになり中国茶のお店に入りました。
初めての私達は店員さんの片言日本語にシステムが理解出来ず、ままよとばかり2種のお茶を注文。テレビでしか見たことのない作業が目の前で披露されます。が、、

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何杯も何杯もお変わりを注いでくれて、5人で6千円余り・・・エッ!お茶だけで!
メニューにはちゃんと値段が記載されてるので、皆様システムをよく理解した上で訪れて下さいネ。

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蕎麦三昧・カニ三昧・肉三昧・お茶三昧。何とも贅沢。

これで城崎の旅終了です。

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