旅籠で往時を偲ぶ 木曽路は奈良井宿「ゑちごや旅館」
長野県塩尻市奈良井(旧楢川村)。中山道上四宿と呼ばれた内の一宿駅。
伊那路を北上し権兵衛街道を経て木曽へと入ります。
初日のお宿は創業200余年の「ゑちごや旅館」。一日二組のおもてなしの宿。
旅籠行灯は入口を入った店の間で向かえてくれ、この旅籠情緒に気分はもう江戸時代。
吹き抜けの次の間にはかつて囲炉裏が切られていたそうです。
お部屋は一階が二間、二階が三間で、どの間にも入口が有り襖で仕切ると五組のお客さんが逗留可能。
私は二階の二間を続きで使わせて頂きました。一人旅の身にはこれでも広すぎる位。
中庭に面した風呂場は狭いけれど、足を伸ばせるゆったりとした湯船は旅の疲れを癒すには十分。
さて風呂上がりの夕食には地の物づくしでしょうか、素朴ながらも素敵な料理が並び、滋味豊かに舌を楽しませてくれる。
鯉の洗いは臭味を微塵も感じさせず、初めて見るものも入る茸料理も山里ならでは。しかもお吸い物は松茸入り!
これだけあればとついつい居酒屋気分。いつになく奈良井の地酒もお願いして、案の定ご飯はご辞退致。(\(__ ))
翌朝、まだ明け切らぬ奈良井の町は、前日とは打って変わった静けさに包まれて。
それでも一日の始まりを告げる光景があちこちに見受けられ。
ただ・・指先の凍てつきが辛くなり出して。
この季節には早すぎる冷え込みに思わず身を縮め宿に戻ると、「朝食前のお茶です」。
御主人が入れてくたお茶はとても甘くてトロ味さえ感じ、凍てついた体を解きほぐしてくれます。
朝食はこれだけで一日のエネルギーを頂けそうな数々。思わずお櫃のご飯を完食 (;^^)ヘ..
宿を辞して一歩踏み出せば、町は既に賑わいを見せ始めていました。
ホッコリ・のんびり・とても静かな一時を思い返し・・・
一人客にもかかわらず、素敵なもてなしをして頂いた御主人、本当に有難うございました。
またの木曽路もこの宿でと思いつつ、次ぎの目的地に向け出発です。
つづく
お宿は→長野県塩尻市奈良井493
電話は→0264-34-3011
注意→一日二組限定故、連泊はご遠慮願いますとのこと。
ただ、冬場の平日は要相談かもしれません。
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