小さな町歩き 京は遠ても十八里 小浜市西組地区散歩

福井県小浜市、古くから御食国(みけつくに)と呼ばれた鯖街道の起点。

小浜から京都枡形を結ぶ鯖街道。
水揚げした鯖に一塩して京都まで一昼夜、出町柳に着く頃には頃合加減となる。
そんな小浜の町を歩いてきました。

鯖寿司を買う通過点なのでゆっくり歩いたのは初めて。

海産物だけでは無く、小浜には重伝建の町並みもあったのですね。
海岸通りの人魚像から一筋入る西組地区、連子格子や蔵のある町並みが広がる。
先ずは国指定有形重要文化財の白鳥会館。何ともレトロな雰囲気を醸しだしています。

小浜公園の小高い山からは市街地が一望。

次に向かうのは三丁町。茶屋町が三丁続いていたのでこの名が付いたそうです。

火災による焼失で明治初期に建てられた物が多く、ただ区割りは江戸時代と変わらぬまま。
素敵なお店もあって、町並みと食の館四季菜館では次回是非鯖寿し膳を頂いてみたい。

町並み保存資料館に立ち寄ってみました。

京都同様、間口が狭く奥に長い鰻の寝床。

   驚きは家の下に設けられた石室(いしむろ)。
廊下の蓋を開け階段を下りるとヒンヤリとした小さな空間が！いわゆる床下収納。

小浜は食以外にも若狭瑪瑙や螺鈿の塗り箸、眼鏡フレームが有名なのですが。

でもこんな小さな町に沢山のお寺があり、しかも国宝が結構・・・まさに小京都。

ついさっきまで歩いた重伝建に加え、近年出来た広い道沿いには昔の町並みが再現され、、

平成２０年の重伝建指定を機に、ようやく動き始めた新たな町造り。
お役所頼りでは無く、住民パワーでまちづくりを成功させて下さい。

新しい御食国(みけつくに)、そう思いながら帰路についたのでした。

小浜市

アプローチ
電車は→ＪＲ小浜線小浜駅
車は→舞鶴若狭自動車道小浜ＩＣ