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2013年8月 4日 (日)

いつ来ても素敵 東京は台東区浅草「並木藪蕎麦」

浅草には素敵なお蕎麦屋さんが沢山有ります。
とりわけお気に入りは西浅草「おざわ」ですが、この日時間の関係も有り駅近の「並木やぶそば」へお伺いすることに。

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午後四時半という時間帯なのか幸いにも幾席か空いていて、お座敷に案内して頂きました。
ふと見ると以前お伺いした時と同じ席で、初老の御仁が一人練り味噌で日本酒を傾けておられます。
私が老舗江戸蕎麦店を素敵だと思う瞬間。

前回頂いた鴨抜きをとも思ったのですが、天麩羅で蕎麦酒を楽しむことにしました。

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並木の天麩羅は太めの海老三尾をそれぞれに、細めは三尾一対の二固まりで出されます。
これを別出し天ツユで頂くのですが、さすが江戸一番の辛汁を出す並木、天つゆも辛い!!
蕎麦同様に海老天の先っちょをチョン漬け。

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その頃初老の御仁は二合目を空け終え、丁度お蕎麦を手繰り上げている様子。私もそんな楽しみ方をしたいものだと思いつつ、「すみません、ざるを一枚」

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並木の汁は確かに辛いが醤油辛いだけでは無く、キッチリと鰹出汁を取った旨味を感じる。
お蕎麦の先っちょを辛汁に浸け、ズズッと啜り上げれば汁の奥深さが体に染み込みます。

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初老の御仁は帰り際に靴を揃えてもらい「いつもすみませんね」、「いいえまたお越し下さい」。

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急かすことなくそれでいてお客の様子を窺い、タイミングを見計らってお蕎麦はどうしましょうかなどと声掛けする。
お客も素敵で、空いてるともう少し後で、でも待ち客が出来るとお店に甘えず長居しない。

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老舗の魅力は特筆する程の旨さより、特筆する程素敵さが有る
お店もお客もみんな素敵。
そんな空間がここには広がっているのです。

並木やぶそば

お店は→東京都台東区雷門2-11-9
電話は→03-3841-1340
営業は→11時半~19時半
定休日→木曜
最寄り駅→東京メトロ浅草駅徒歩2分

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