小さな町歩き 路地裏探検隊 谷根千その1
台東区と文京区、それに荒川区が接する場所。
谷中・根津・千駄木の頭文字を取り谷根千(やねせん)と呼ばれる地域なのだ。
武蔵野台地東端のこの地域は、東西に高台が迫る谷間地形であり、細い路地が入り組む昔ながらの下町風情が残る場所が多い。
台地に挟まれた地形から坂が多く、また寛永寺を中心に広がる寺と墓。
昔、さだまさしが長崎は坂・墓・馬鹿が多いと言っていたのを思い出す。
馬鹿は別として谷中界隈にも坂と墓が多い。
今回は西日暮里駅から上野を歩きます。
荒川区の西日暮里駅から「まのさか」を上ると富士見坂が現れる。
晴れた日には富士山が見えるのでこう名付けられました。
で、この日私が見た富士山は・・
・・・これは世界遺産ではありません (;^^)ヘ..
でもビル建設で本当に富士山が見えなくなるそうです。
日暮里駅に程近い経王寺の山門には、なんと慶応4年の上野戦争の時に被弾した弾痕が今も残ります。
さてここからは台東区。
夕焼けだんだんを下った所に有る商店街は有名な谷中銀座。
日本各地にある銀座、ここは地元はもとより観光などで幅広い年齢層の客が訪れる商店街。
夕焼けだんだんは、ここから見る夕焼けが素敵なので付けられた名前らしいのですが・・
でも何とも微笑ましい名前では無いでしょうか。
通りを東に入ると現れる初音小路も素敵な路地で、居酒屋さんなどが肩を寄せ合う飲み屋小路。
こんな路地を発見するのも谷根千歩きの楽しさ。
それでもそこに住む人達の生活の音色は残っていくのでしょうね。
ここは平成4年のまちかど賞受賞。
新旧の瓦塀が織りなすコントラストがとても面白く、思わず奥まで入ってしまいました。
横道へ、横道へ逸れていくと現れた猫町カフェ。
ドアを開けると5匹の猫が迎えてくれました。
あくまでも自分流を押し通す気まま振り。
マスターは故郷熊本に帰ってゆっくり猫達を労うと言っていました。なので今はこのお店は有りません。が、確か他にも猫カフェがあるようです。
この辺りまで来ると新旧入り交じる家並みが多くなり、昭和から平成への変遷を眺めることが出来ます。
さあ、いよいよ上野公園の領域へ突入。
精養軒前を通りすぎると目前に広がる不忍池。
朝咲いていた蓮の花はもう閉じていました。
直線距離で僅か3km足らずの道のりは、路地をウロウロすると倍以上にはなると思います。
次回は根津を交えて歩きます。
続く
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