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2013年12月

2013年12月30日 (月)

冬の當麻でお蕎麦 奈良県は葛城市「薬庵」

玄蕎麦という素敵な響き誘われて、今回は電車に乗りました。
北風が吹きすさぶ當麻の町にある薬庵に二度目の訪問。
今回はお座敷に席を頂きます。

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仁王門綾同様「せいろ」と「田舎」の二種のお蕎麦がありますが。
取りあえず (^^) ビール! と大根の蕎麦味噌田楽。

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田楽は冬場には有難い一品。
仕上がりホックリな大根には僅かにピリ辛加減の味噌の甘味に散りばめられた蕎麦米の香ばしさ。
お代わりしそうになりました (^0^)

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そしてもう一品は蕎麦刺し。
田舎せいろの二色盛りで、お蕎麦食べ比べはこれで十分。
蕎麦殻を混ぜた田舎、せいろは蕎麦殻を混ぜない抜き実。
これで 「どっちのお蕎麦にしよう?」 に答えが出るでしょう。

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ホンノリ・フンワリと香るせいろ、独特の鬼皮風味を感じる田舎。
私は・・やっぱり田舎をお願いです!!

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極細打ちの黒みがかったお蕎麦は僅かに透け感が有り、この中に黒と白の満天の星空が広がる。
少しでも切れにくいようにと、微量の繋ぎを使っているそうです。
外一割でしょうかと訊ねると「それよりも少なめ」とのこと。
1mmを切る位のお蕎麦は手繰り揚げる時に切れたりするのですが。
でも食感はキッチリと残す。

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極細打ちに在りがちなジュクジュク感は無いのですが、解れやすいようにもう僅かだけ水気を持たしてはどうでしょうか。
若しくは盛り付けの押さえをチョット控えると良いかも知れません。
いずれにせよ夏冬の冷暖房での乾燥が悩ましい所です (;^^)ヘ..

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美味しくお蕎麦を頂き、トロ味がかった蕎麦湯を飲みながらホッコリ。

帰り際に色々とお話を伺い、當麻駅を目指したのでした。
これでこの日の幸せ終了です。

薬庵

お店は→奈良県葛城市
電話は→0745-48-6810
営業は→11:45~14:30 18:00~20:00
お休み→金曜日
駐車場→すぐ隣の有料P
最寄り駅→近鉄當麻駅徒歩5分程度

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2013年12月25日 (水)

今年のネタは今年のうちに2 屋形船で東京湾ナイトクルーズ 品川は三河屋

11月初旬の東京旅行、夜は屋形船で飲み放題の東京湾クルーズ!
品川駅から徒歩約10分の所に有る三河屋さん。
創業天保年間の老舗の素敵さを楽しんできました。

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乗船案内が告げられていざ150分の船旅へ出港!

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テーブルに並べられた料理に加え揚げたて天ぷらが出されます。
先付けだけでも満足な私なのに、共に並ぶお造りも美味しそうや!

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チャキッとした接客は気持ちいいんよね。

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船内では綺麗な夜景を写真に納めようと、右に左に撮影大会。

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勝ち鬨橋を潜りお台場まで来ると、色んな屋形船が停泊しています。

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テレビで見覚えのあるフジテレビやレインボーブリッジ。

11_停泊中は屋根にも上がれ、湾内を一望なんよ。
安全のために停泊中に熱々天ぷらが揚げられます。

穴子からスタートしてキスや海老にイカ等結構な品数が出されるんよ。
でもこれらは江戸前とは言わないみたい。

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本来江戸前は品川から羽田に到る漁場で揚がった魚貝のこと。
今は木更津など千葉方面で捕れる魚貝が殆ど。
なのでうちは江戸前とは言いません」とキッパリ!
どうやら食材偽装や誤表示などとは無縁のようです (^0^)

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最後には天麩羅盛り合わせとなり料理終了。

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ハスキーボイスのお姉さんは乗せ上手。
東北や地元関東、我々同様関西のお客さんが、カラオケタイムに至る頃はノリノリです。船内はまさに海上の大宴会場と化していました

屋形船で行く東京湾ナイトクルーズは、これでもかのサービスで幕を下ろしました。

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一人10,500円の梅コース。
でも大満足で船を下りホテルを目指したのでした。

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これ、けっこうお値打ちです。

三河屋

お店は→東京都品川区東品川1-1-14
電話は→03-3471-3454
受付時間→9:00~21:30

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2013年12月24日 (火)

今年のネタは今年のうちに 東京は元麻布「総本家 更科堀井」

江戸三大蕎麦といえば砂場・更科・藪。
未だ未訪問の更科にようやく訪れてきました。

信州の布屋清右衛門が領主保科兵部小助から、蕎麦打ちの腕を認められ蕎麦屋に転身。「信州更科蕎麦処 布屋太兵衛」の店名は、信州更級(さらしな)の更と保科(ほしな)の科を合わせたとのこと。
明治に入り名字を堀井とした布屋は昭和初期に廃業となり、登録商標は堀井の手を離れてしまう。
だが直系8代目が総本家更級堀井としてお店を再会。

1__2この日久し振りに東京タワーを見ようと訪れた芝大門。

徳川家の霊廟がある増上寺境内、生憎の曇り空の元タワーを見上げることが出来ました。

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増上寺門前の「芝大門更科布屋」や「永坂更科」と言う手も有ったのですが、やはり初めての更科は「更級堀井」で。

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更科は蕎麦米の中心部のみを使い、白く透明感有る純真白蕎麦。
それ故に蕎麦特有の個性に薄れ、癖が無い事から生薬食材等を打ち込んだ変わり打ちに使われることも多いのです。

7_ さてメニューを覗きこむとコハダの文字。
これが寿司屋ならコハダ握ってくんねぇ! となるのでしょうが、ここでは子持ち昆布との酢の物。
それに京湯葉の刺身をお願いしました。

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そして自分で焼く鴨焼。

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油が跳んでも大丈夫なように紙エプロンを出してくれました。
鴨油を敷いてネギ等を並べ、頃合を見計らい鴨肉を載せます。
鴨は焼き過ぎると硬くなるため、両面に軽く焦げ目が付く位で。

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添えられた浸け汁で頂けば、柔らかくジューシーでビールにピッタリ。
そしていつしかビールから焼酎蕎麦湯割りに。。

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追加でお願いした焼き海苔は定番の海苔箱で出されました。
いつも思うんやけど、本当によく出来てますよね。

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さて折角来た更級堀井、はやはりお蕎麦は更級を。
ここは季節の変わり蕎麦を出していて、11月はクチナシ切り。
変わり蕎麦は一般的な茶蕎麦や芥子切り・紫蘇切り・胡麻切り等ですが、クチナシってどんなお味?

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綺麗な色のお蕎麦が出されました。
淡い黄色に染まり綺麗な表情のお蕎麦は何とも素敵。
一手繰りすると・・

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ともあれヤンワリと甘味を感じます。
ただ、シャキッとした歯応えにツルンと収まるサッパリ加減、これが更科好きには魅力なのでしょうね。

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薬効も伴う変わり蕎麦、砂場や藪とは違う江戸蕎麦の粋を感じるひと時でした。

総本家 更科堀井麻布本店

お店は→東京都港区元麻布3-11-4
電話は→03-3403-3401
営業は→11:30~20:30
お休み→年中無休
最寄り駅→地下鉄麻布十番徒歩5分程度

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2013年12月18日 (水)

大自然の中お蕎麦を楽しむ 東吉野村「よしの庵」

奈良県の東吉野村で今年10月に開店していたお店が有りました。
ここはニホンオオカミや維新の先駆け天誅組縁の地。
水の神を祀る丹生川上神社が鎮座する山間の風景は心を癒す自然が一杯。
そんな場所に「よしの庵」は有ります。

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道路の要所要所に看板があるので、意外に分かりやすかったです。
お店は結構立派な田舎屋で、広い客間はお座敷三間にテーブルと座卓が設えられます。
その二方を囲む縁廊下にも席があって、ゆったりしたリッチな雰囲気が漂うんよ。

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5__2メニューはシンプルでもりとおろし蕎麦、そしてそれぞれに天麩羅が付くもので、季節のご飯が付くセットもあります。
同行O氏と共に天せいろと鴨ロースをお願いしました。

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まず出された鴨ロース、歯応えが有りしっかりお肉を感じる物やけど、もう少ししっとり感がある方がエエかもね。
でもこの量で500円はとてもリーズナブルやね。

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天麩羅は海老二尾に椎茸と蓮根、それに獅子唐。
サクッとした歯応えに甘味があるベスト仕上がりの海老天、先っちょまでチャンと身が有るんよ。
蓮根も美味しかった~っ。

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よしの庵で出されるのは外一で打った福井産のお蕎麦。
外一とは蕎麦粉10に対して繋ぎが1、まあ繋ぎ一割よりも十割に近い配合です。
抜き実挽きぐるみブレンドのベージュがかったお蕎麦、福井大野丸岡のお蕎麦を入れてるみたいです。

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最近流行の極細打ちは柳腰の柔らかさ。
舌触りや喉越しが良く、極細打ち特有のジュクジュク感も少ない。
ホンノリと蕎麦の実の味が広がります。
少し甘さがある汁は、このお蕎麦には丁度良いかも知れません。

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白濁サラリ系の蕎麦湯を注ぐと、フンワリ華やかさが広がります。

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店内には所々に気配りを感じるアクセント。
そして簡素ながらも開放感あるお庭。

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東吉野の山懐に包まれながら、ゆったりとした時間を楽しめました。
これでこの日の幸せ終了です。

よしの庵

Photo_2お店は→奈良県吉野郡東吉野村木津川601
電話は→050-5005-1411
営業は→11:30~14:30
お休み→土日祝営業
駐車場→有り    

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2013年12月16日 (月)

光と影

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初冬とは言え既に厳冬の面持ちを見せるこの頃、ふと思います。

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今年の紅葉は鮮やかだったかもしれない。

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でも夏が長く、冬が早く、心地よい小春日和の秋は短く。

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追いやられたように秋は姿を消していった気がします。

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その紅葉は自分の存在を誇示するように燃え尽きたのかもしれません。

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慌てて冬の支度を始める木々達。

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秋の日のつるべ落としと言うが如く、一瞬にして光りから影に移り変わる。
先走るもの、出遅れたもの。

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一瞬のまばたきで、状況が変化していくのです。

人生に通じるものがあるのかもしれません。

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そんなこんなを思いながら夕日を眺めていると、オレンジ色に包まれた貨物船が明日に向かって走り始めてました。

私も負けないように走り続けよう。。。

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・・・なんてね。

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2013年12月14日 (土)

また来ちゃいました 東京は荒川区日暮里「川むら」

山手線日暮里駅に程近いこのお店、谷中銀座に到る通り沿いに溶け込むように佇んでいます。
酒飲みには嬉しい蕎麦前の肴が揃うお蕎麦屋さんなんよ。
前回同様途切れること無く訪れるお客さん。その客席を切り回す女将さん?がこれまた素敵で、あけすけ無い言葉尻にも優しさを感じるのです。

この日T氏と共に訪れて、鴨ロースでビールを傾けていると。。
壁の品書きに有る○○産生牡蠣の文字を見つけ「生牡蠣有るん?」
「あれは蕎麦に使う牡蠣の事です」・・・(x_x)

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ビールが進むにつれもう一品と思った時、また見つけました!
勘定場奥に貼られた牡蠣バター焼き・牡蠣おろしなどの札。
小声で「あれ出来るん?」と尋ねると、奥で大将にお伺いの様子。

戻ってきて「大きな声じゃ言えないけど内緒で出来るそうです」と笑顔と共に大きな声で (^0^)
そしたらついでに鴨の山椒焼もお願い!!

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大粒牡蠣七個のバター焼きは濃厚な旨味がバターと相まって、芳醇さが口いっぱいに広がるんよ ヽ(^0^)ノ
鴨の山椒焼はついつい酒が進むスパイシーさ。。。
T氏と共に調子に乗って4本目(確か?)のビールを追加、〆には焼酎!

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気がつけば新幹線の時間が迫ってた (゜o゜;)

お蕎麦屋さんでお蕎麦を頼まずに帰るのは忍びがたいんやけど・・
「次はビールを一本減らしてお蕎麦を食べていって下さいね」とのお言葉を頂き。

やっぱりこのお母ちゃんは素敵だ!
そう思いながら日暮里駅に急ぎました。

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蕎麦前が 蕎麦中に至り 蕎麦は無し・・・
これでこの日の幸せ終了です。

川むら

お店は→東京都荒川区西日暮里3-2-1
電話は→03-3821-0737
営業は→11:30~20:00
お休み→木曜日
最寄り駅→JR日暮里駅 谷中方面へ徒歩2分

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2013年12月11日 (水)

こんなところでこんな蕎麦! 兵庫県朝来市「手打ち蕎麦 心地」

ここ右? あっ違う!次左や! エッここ?
で、何とか辿り着いたのは、朝来市山東町のヒメハナ公園にある「ウツギの館」。

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資料館兼地域の交流館兼お土産物屋さん的施設みたいやけど・・
建物に入ると正面にお店・・と言うよりコーナーがあるんよ。

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簡単な間仕切りで仕切られた僅かなテーブル席の「手打ち蕎麦 心地」。
何ともチープ・・いえシンプル ^^;
でも侮ってはいけません!!

さて、張り紙にあるとても気になった鴨の串焼き。
しかも8本800円
(つまり1本当り100円)は安いでしょ!
「8本もあるん??」 「特別に半分にしましょうか」 (^O^)

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まず出されたのがお蕎麦。
お蕎麦はお店で打つ二八、これが以外にも綺麗に仕上げられ。
一手繰りすると・・・えっ 美味しいやん4_up

て、普通にお蕎麦屋さん出来るんちゃうの。くらい。
しなやかなコシにフワンと広がる二八の味。
別出しの大根おろしには鰹節が添えられてます。

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季節の小鉢は薩摩芋と柿のサラダで秋満載。

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遅れて出された鴨の串焼きやけど、旨~いっ!!
八本やったらビール大瓶2本は確実やろね (;^^)ヘ..  でも車 (x_x)

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デザートの蕎麦羊羹を白濁サラッと系の蕎麦湯と共に頂きながら。

こんな所にこんな蕎麦、結構クオリティー高いんちゃう?
そう思いながらお店を後にしました。

心地

Photo お店は→兵庫県朝来市山東町楽音寺586 ヒメハナ公園内
電話は→080-2438-8670
営業は→10:30~15:30(事前予約で20:30まで営業)
お休み→月曜(不定休)
駐車場→ヒメハナ公園駐車場

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2013年12月 5日 (木)

岸和田に新しいお店 和泉大宮「泉州 新ばし」

残念ながら休業中

戸開蕎麦の店跡を居抜きで引き継ぐように開店した新ばし
少し前にIZUMISANOさんと言う方からお教え頂きました。

お昼を外して伺うと、運良く私貸し切りです。
かつてのカウンターを取り払いテーブルを設置。
いつもの窓際の席は・・・有りました。

お蕎麦メニューの裏にある一品、鴨塩焼きと蕎麦掻き、後でせいろをお願いすることに。
「これは夜のメニューになりますが・・」と鴨塩焼きが出され (‥?
メニューを手に取り見直すと、ちゃんと赤字で夜のメニューと書いてます (-.-;
アチャー、すみません。

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でも鴨、美味しいです。
焼き具合も程良く、お塩をチョイと付けて頂くと油の甘味が引き立ち、それに鴨の風味が合わさります。
と、その時、もっ、もしかして。。蕎麦掻きも? (-.-;

重ね重ね申し訳ありません。

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その蕎麦掻きは、頃合の湯加減にヒタヒタ温浴状態で出されました。
箸を入れたらしっかりムッチリ、二噛み三噛みでトロン。
しかも味の輪郭がしっかりしてるんよ。
色といい味といい抜き実挽きぐるみの蕎麦掻きやろか?
思わず焼酎蕎麦湯割りと言いそうに・・・(今日は車です)

P1050634セルフで蕎麦茶もあって、これがなんとティーパックに収められた石臼挽き!
玄米茶に似た蕎麦茶が普通やけど全然違う味なんよ。
深みがあって香りよりも味を楽しむ蕎麦茶です。

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さてお蕎麦やけど、綺麗に打たれた色白美人で、一手繰りすると仄かに蕎麦の味が舌に広がるのです。
しなやかな張りのある細打ちで、存在感じる歯応えと舌触りが良好。

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少し甘味がある辛汁に良く合います。
丸抜きの更科系十割? でも壁の説明書きには挽きぐるみと有り??

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帰り際に御主人とお話しする事が出来ました。
お蕎麦は丸抜きと違い抜き実挽きぐるみで、甘皮を残した二番粉ベース的なもの。湯捏ねはしたくないから二八にしたとのこと。
二八にしては小麦を感じず、アッサリとした中に蕎麦の風味漂う物でした。

またお伺いしますとドアを開けました。

追伸:私一人だったとはいえ、ご厚意に感謝すると共に・・
   以後お品書きはよく読むようにします (;^^)ヘ..

泉州 新ばし

Photo お店は→大阪府岸和田市上野町西12-27
電話は→072-468-7817
営業は→11:00~14:00 17:30~20:30
お休み→水曜日
最寄り駅→南海本線和泉大宮駅西出口 徒歩6分
駐車場→西二軒隣に有り(2台)

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