今年のネタは今年のうちに 東京は元麻布「総本家 更科堀井」
江戸三大蕎麦といえば砂場・更科・藪。
未だ未訪問の更科にようやく訪れてきました。
信州の布屋清右衛門が領主保科兵部小助から、蕎麦打ちの腕を認められ蕎麦屋に転身。「信州更科蕎麦処 布屋太兵衛」の店名は、信州更級(さらしな)の更と保科(ほしな)の科を合わせたとのこと。
明治に入り名字を堀井とした布屋は昭和初期に廃業となり、登録商標は堀井の手を離れてしまう。
だが直系8代目が総本家更級堀井としてお店を再会。
この日久し振りに東京タワーを見ようと訪れた芝大門。
徳川家の霊廟がある増上寺境内、生憎の曇り空の元タワーを見上げることが出来ました。
増上寺門前の「芝大門更科布屋」や「永坂更科」と言う手も有ったのですが、やはり初めての更科は「更級堀井」で。
更科は蕎麦米の中心部のみを使い、白く透明感有る純真白蕎麦。
それ故に蕎麦特有の個性に薄れ、癖が無い事から生薬食材等を打ち込んだ変わり打ちに使われることも多いのです。
さてメニューを覗きこむとコハダの文字。
これが寿司屋ならコハダ握ってくんねぇ! となるのでしょうが、ここでは子持ち昆布との酢の物。
それに京湯葉の刺身をお願いしました。
そして自分で焼く鴨焼。
油が跳んでも大丈夫なように紙エプロンを出してくれました。
鴨油を敷いてネギ等を並べ、頃合を見計らい鴨肉を載せます。
鴨は焼き過ぎると硬くなるため、両面に軽く焦げ目が付く位で。
添えられた浸け汁で頂けば、柔らかくジューシーでビールにピッタリ。
そしていつしかビールから焼酎蕎麦湯割りに。。
追加でお願いした焼き海苔は定番の海苔箱で出されました。
いつも思うんやけど、本当によく出来てますよね。
さて折角来た更級堀井、はやはりお蕎麦は更級を。
ここは季節の変わり蕎麦を出していて、11月はクチナシ切り。
変わり蕎麦は一般的な茶蕎麦や芥子切り・紫蘇切り・胡麻切り等ですが、クチナシってどんなお味?
綺麗な色のお蕎麦が出されました。
淡い黄色に染まり綺麗な表情のお蕎麦は何とも素敵。
一手繰りすると・・
ともあれヤンワリと甘味を感じます。
ただ、シャキッとした歯応えにツルンと収まるサッパリ加減、これが更科好きには魅力なのでしょうね。
薬効も伴う変わり蕎麦、砂場や藪とは違う江戸蕎麦の粋を感じるひと時でした。
お店は→東京都港区元麻布3-11-4
電話は→03-3403-3401
営業は→11:30~20:30
お休み→年中無休
最寄り駅→地下鉄麻布十番徒歩5分程度
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