涼やかに風が通る高台の空間 大阪は堺市中区「そば家 会合」
入梅
しとしとと長雨が降り続くこの時期、時折訪れる「梅雨の中休み」が子供の頃には何よりも嬉しかった。
7月も半ばが見えると雷と共に強い雨が降り・・・いよいよ夏の到来となる。・・・だった。
近年はそんな情緒の有る梅雨は様変わりしたようだ。
さて、そんな入梅の頃に初めて訪れた堺市にある「会合」は、泉北ニュータウンに隣接する高台にあるお蕎麦屋さんなのだ。
日本家屋を改装し客室としているのだが、白と黒を基調にセンス良く和モダンに仕上げられていて居心地が良い。
むき出しの天井に置かれた古い家具調ステレオが印象的。
冷・温蕎麦の単品以外に「冷冷(ひやひや)」と「冷温(ひやあつ)」が有り「冷冷」をお願いしました。
(讃岐うどんみたい・・)
これは抜き実と挽きぐるみの食べ比べでなのです。
初めに出される"もり"は北海道音威子府産の抜き実。
細打ちや極細打ちが流行の昨今、このスタンダードな太さは何故か懐かしく、不思議と安心感さえ覚えます。
浅漬けが添えられるのですが、これは蕎麦湯と共に頂く事にしましょう。
一口手繰るとモチッとした食感で、噛み締めると線が細くて密やかですが、しっかりとした味を感じます。
続いて鹿児島産の田舎。
これは挽きぐるみ細粒粉で打たれていて、薄ピンクのお塩が添えられます。
最近はお塩にも拘るお店が増えてきて、色々なお塩を味わうことが出来るようになりました。
艶ッとした信州蕎麦の面持ちを持った蕎麦肌は黒々と言うより薄小豆色で、ムッチリとした食感の噛み蕎麦系。
蕎麦殻を挽き込んだ田舎特有の風味が優しく感じるのです。
お客さんも一段落した頃蕎麦湯が出され、御主人と少しお話しが出来ました。
田舎はいつもなら粗挽きで出しているそうなのですが、この日は粉が無くなってしまい細粒で打たれたそうです。
翌日からはいつも通りの粗挽き田舎となるようです。
涼やかに風が通る店内は心地よく、梅雨のじめじめを感じずに一時を過ごせました。
そば家 会合
お店は→大阪府堺市中区田園506
電話は→072-239-3929
営業は→11:30~15:00
お休み→火・水曜と毎月最終月曜
駐車場→7~8台
最寄り駅→泉北高速鉄道 泉ヶ丘駅
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コメント
市内ではありますが、中々行きにくいので、二、三回しか行ってないんです。敷地内に蕎麦神社がありますよ。
投稿: やきとり | 2014年6月10日 (火) 07時13分
ご主人は我が蕎麦打ち同好会の大先輩、初代関西名人です。
投稿: | 2014年6月10日 (火) 07時15分
やきとり君へ
泉北界隈は渋滞が多いという印象があって、、
ようやくお伺いしました。
あの空間が素敵です。
投稿: エノさん | 2014年6月14日 (土) 20時54分
やきとり君?でしょうか??
そうだったのですね。
初代関西名人なのですか・・
キッチリと打たれたお蕎麦は奇をてらうことなく、綺麗なお蕎麦に仕上げられていました。
是非近いうちに訪れて、いつもの田舎蕎麦を頂きたいと思っています。
投稿: エノさん | 2014年6月14日 (土) 21時03分