メニューは蒸籠蒸し蕎麦一本 京都府綾部市は「四百年家」
お蕎麦は昔、お菓子屋さんや薬屋さんなどで蒸篭(せいろ)で蒸していた時期があった。
これが現在「せいろ蕎麦」と呼ばれる語源となったのです。
今はせいろに盛られていても「ざる」、ざるに盛られていても「せいろ」などお店によって様々。
そんな蒸籠蒸しのお蕎麦を頂けるお店が京都府綾部市にも有りました。
「そば四百年家」。
何と既に開店4年のお店は府道1号線沿いの八津合郵便局前。
古民家を改築した素敵な外観で、浅黄色の暖簾の横に置かれたカブが景色に溶け込んでいます。
店内は入口を入った土間にテーブル一卓。
お座敷二間にそれぞれローテーブルが設えられ、座ってみるとまるで囲炉裏を囲むかのよう。
蒸籠蒸し蕎麦のみという何とも潔すぎるメニューはちく満同様。
せいろを一斤(いっきん)でお願いしました。
まず運ばれたのは・・蕎麦湯!?
蕎麦粉を溶き込んだトロ味ある物で、フンワリ甘味があってお腹を優しく温めてくれます。
なんか食前の胃の働きを活発にしてくれ、なお且つ蕎麦の香りを損なわない気遣いなのでしょうね。
(最後に蕎麦汁と共に頂くので、その分は残しておきましょう)
暫くして白木の蒸籠に入るお蕎麦が出されました。
蓋を開けるとモワッと湯気が上がり、そこに鎮座しますお蕎麦は色白で平打ち加減。
軽く湯がいてから蒸篭蒸ししているそうです。
大阪などの熱盛りと違い卵は付きません。
コシを残した蒸し加減は、堺「ちく満」のポテフワ蕎麦とは対照的な食感。
帰り際に伺った話に寄れば、石臼挽きの蕎麦粉を手打ちで出されているそうです。
当然「ちく満」や「竹邑庵」の話題も出ました。
私的にはお蕎麦とお汁がもっと熱く、ポテッとした食感の方が好み。
なので長く蒸した熱い軟らかめと普通の硬めをチョイス出来れば嬉しい。
ちく満とはまた違うお蕎麦を感じる「せいろ」でした。
そば四百年家
お店は→京都府綾部市八津合町神谷9
電話は→0773-21-1746
営業は→11:00~14:00
お車は→府道1号線八津合郵便局前
駐車場→有り
最寄りIC→京都縦貫綾部安国寺IC
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