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2014年8月21日 (木)

小さな町歩き 京都市は嵯峨鳥居本「化野念仏寺」

京都は歴史上様々な物語の舞台となったのはよく知られる。
都が移され平穏な時代から武家社会が台頭し始め、人々はその乱世の渦に巻き込まれる事になった。
疫病が蔓延し死者の祟りなどと噂が広まり、夜ともなれば魑魅魍魎が行き交う怨霊の都とも言われた。

嵐山の北に位置する嵯峨野には、化ける野と書き化野(あだしの)と呼ばれる地がある。
ここはかつて風葬の地であり、都人などの死者を葬った場所なのだ。

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その化野にさまよう魂を空海が弔い、鎮魂の念を込め石仏を立てたのが如来寺である。
後に法然により浄土宗の寺院となり、その名を念仏寺と改められた。

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拝観料を支払い入口を入れば苔むす庭に石仏が並ぶ。

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順路の案内に従って進むと仏舎利塔が現れるのだが、何ともアジア的な雰囲気を醸し出しているのだ。
何度か訪れているはずなのだが記憶の中とはかなり異なっていた。

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そして足を進めると石仏・石塔が現れるのである。

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霊気を感じる。いや、そう感じる気がするのだ。
毎年8月23・24日には千灯供養が行われ、境内一帯は幽玄の世界となる。

 誰とても

 留まるべきかはあだし野の

 草の葉毎にすがる白露

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西行法師がこの句を詠んだ気持ちが解るような気がする。

そして水子地蔵尊の前を通りすぎれば現れる竹林。

その瞬間、私の記憶の中の嵯峨野はここにあったのだと気付いた。

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境内に約八千体を数える石仏と竹林・・
この化野念仏寺に私の中の京都があったのです。

化野念仏寺

Photo場所は→京都府右京区嵯峨鳥居本化野町17
電話は→075-861-2221
開門は→9:00~16:30(受け付け終了)
拝観料→600円(だったと思う)
最寄り駅→京都バス鳥居本(徒歩約5分)
     阪急嵐山駅 約3km

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