土山人のお蕎麦 兵庫県西宮市は夙川「馳走 侘助」
東京の名店「幻庵」が主催する「江戸東京そばの会」プロコース出身で、私の好きな和歌山県白浜町「さいこう」の先輩にあたる。
十数年前芦屋で開業した「土山人」、今や東京を含め大阪・兵庫に7店舗を展開するまでになった。
今回その土山人グループ2号店の「馳走 侘助」へ訪れました。
店内の照明は暗めに抑えられ、テーブルにはスポットで明かりを落とす落ち着いた雰囲気。
入口すぐのテーブル二卓、その横には大きくパーティションされた中にお座敷、奥には掘り炬燵席や個室もあるようです。
ランチのセットメニューとして1,500円の「侘助膳」や2,700円程の「昼膳」が用意され、+200円でスダチ蕎麦を選ぶ事も出来ます。
侘助膳の内容を伺うと、トロロご飯に幾つかの小鉢、それにお蕎麦をチョイスと結構ボリュームがありそう。
しかしこの後の都合もあり、断腸の思いで同価格帯の鴨汁せいろをお願いする事に。
高台付きのざるに盛られたお蕎麦は抜き実挽きぐるみの細打ちで、見るからに香しさを感じ、気品漂う美人蕎麦なのだ。
流れるように盛り上げられた蕎麦山の頂きから一箸手繰りすると、もつれなくスルスルと解けゆき、そのまま口にすると・・・
ウ~~ンッ、そうでしょう・そうでしょう、見た目どおりの程良い穀物感を含んだ風味がムンッと広がります。
あーっ、このまま何も付けずに食べ終わりたい、でも鴨汁でも味わいたい!!
せっかくの鴨汁が役目を果たせない切なさを思うと残り1/3は鴨汁で楽しもうと心に決めました。
鴨汁は一舐めすると「濃い!」、 二舐め目は「エッ、美味しい?」
お蕎麦を汁にどっぷり浸けて頂くと「ウンマ~イッ」。コクが有って後口の嫌み感が全然ありません。
少し薄いながらも程良く仕上げられた鴨肉、食べ終える頃には満足感が広がる。
好みとしてはもう少しだけお葱を焼いて欲しいところです。
もっと軟らかくなって甘味が増すでしょうね。
蕎麦猪口と共に出される湯桶には蓋がなく、見た瞬間に打ち粉を溶き入れた白さのインパクトがあります。
適度なトロ味を伴う物で、鴨汁との混ざり加減が丁度良かった。
この日飛び込みの客は私だけみたいで、あとは予約で埋まっていたようです。。
駅近蕎麦なので是非夜にもお伺いしたいお店。
芦屋川むら玄と共にこの界隈の一押しとなりました。
これでこの日の幸せ終了です。
馳走 侘助
お店は→兵庫県西宮市羽衣町10-19(クラフトビル1F)
電話は→0798-35-5539
営業は→11:30~14:30(LO) 17:30~22:00(LO) 日祝~21:30(LO)
駐車場→すぐ近くにCP有り
最寄り駅→阪急神戸線夙川駅すぐ
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