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2014年10月

2014年10月29日 (水)

もうすぐ冬眠 奈良県は吉野郡下市町「芳熊庵くま蕎麦」

11月半ばから春先までは冬眠期間のくま蕎麦。
奈良では珍しい熱盛り蕎麦を出すお店なのだ。

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高台で見晴らしが素敵なのですが最後の道程が狭く、運転が苦手の人には一苦労かも。
でも意外と車に出会わないので勇気をふるって伺いましょう。

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その先にはゆったりと時が流れる寛ぎのお蕎麦屋さんが待っているのですから。

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テーブルではホノボノと猫さんがヤンワリお出迎え。

この日新蕎麦の誘惑を押しのけて、熱盛りのくま蕎麦を「熱め!でお願いしました。
私にとっての熱盛り蕎麦は、汁もお蕎麦も熱々で頂くのが王道なのだ。

5_お蕎麦が出されたら先ずは全力で玉子を掻き混ぜましょう!!
続いて出される熱々の蕎麦汁を少し注ぎ入れ、味が薄かったら注ぎ足します。
熱盛りの汁は濃い目なので、味見しながら好みに調整するのが秘訣。

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十割のお蕎麦はモチッとして、すぐに引っ付いてしまい持ち上げると千切れたり・・
でもムンッとむせ返るような香りが鼻先に押し寄せる。(もしかして仕上げに蒸しを入れました??)

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くま蕎麦(熱盛り)にはお代わり玉子が添えられていて、これが何とも贅沢なのだがいつも残してしまう。
いつか大盛りを頂いた時にお代わり玉子を頂く事としましょう。

丸抜きのお蕎麦を頂き、ゆっくりと蕎麦湯を頂きながら眼下を眺めていると。。。

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「店主からです」と大きな柿とナイフが、、 (-.-;
せっかくのご厚意。これは食べない訳にはいかないだろう。
(久々の柿剥きに四苦八苦で、絵柄的に良くなかったため写真無し)

堺の「ちく満」が好きな御主人夫妻。
新たなちく満秘話を伺うことが出来ました。

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量の多い新蕎麦と、これからが旬の大きな柿を完食し、冬眠までには新蕎麦の味を頂かなければ・・・

そう思いながらこの日の幸せ終了です。

芳熊庵くま蕎麦

Photoお店は→奈良県吉野郡下市町阿知賀野々熊3290
電話は→0747-52-9188
営業は→11:00~17:00
お休み→月曜日(祝は翌火曜休、冬期)
駐車場→有り(7台くらい)
最寄り駅→近鉄六田駅 約2.3km

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2014年10月26日 (日)

軟らかくても味はキッチリ 和歌山県湯浅町は「玉谷」

醤油の町湯浅。
由良「興国寺」で始まった金山寺味噌(経山寺味噌)造りは、その副産物として醤油を産みだし紀州(和歌山)に広まりました。
醤油の製造は隣町の湯浅で盛んになり、漁師によって千葉を初めとする各地に伝わったのです。
「稲村の火」の浜口家親族がヤマサ醤油を創業し、言わばキッコーマンに繋がる野田醤油など銚子醤油の原点となりました。
白浜や勝浦など各地にある和歌山と同じ地名は、黒潮にのって漁場を求めた紀州漁師が故郷を懐かしみその地に名付けたのだ。

この日久し振りに訪れたのは、そんな湯浅町にある手打ち蕎麦の店「玉谷」。
熊野古道に程近い立地で、和歌山では数少ない手打ちの蕎麦とうどんを供するお店。
結構アットホームな雰囲気で、開店既に十年ほどになります。
初めての「鴨せいろ」をお願いしました。

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昔ながらのお蕎麦屋さんで頂くざる蕎麦には、必ずと言って良い程刻み海苔と鶉の卵が定番。
(これはお蕎麦栄養学的には理にかなっているのですが・・)
セオリー通りに刻み海苔はあるものの、さすがに鴨せいろなので鶉の卵はありません。。

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柔らかい目の蕎麦は細切りで、一手繰りするとコシはそれ程感じませんが挽きぐるみの風味が広がります。
ある意味噛まずに喉越しを楽しむのには良い蕎麦でしょう。

鴨汁も青ネギが入る関西風で、鴨肉は少なめながらも900円という価格設定は、蕎麦文化の低い和歌山では貴重な存在かもしれません。

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湯浅醤油で甘めに仕上げられた蕎麦汁でいただくお蕎麦。
ビシバシのコシが好みの方にはお勧めできませんが、昔ながらの関西風蕎麦に抵抗のない方ならよろしいかと思います。

醤油の故郷で頂く手打ち蕎麦店「玉谷」。
近隣には湯浅醤油のお店もあり、お蕎麦を食べてお土産に醤油と金山寺味噌は如何でしょうか?
重伝建の町並み散策や熊野古道歩きのさいには是非お立ち寄り下さい。

柳腰の関西蕎麦を頂いて・・・

これでこの日の幸せ終了です。

玉谷

Photoお店は→和歌山県有田郡湯浅町湯浅1671-11
電話は→0737-63-3601
営業は→11:30~14:00 17:30~21:00
お休み→日祝祭日
最寄り駅→JR湯浅駅 約  m
お車は→駐車場無し(すぐ近所にスーパー有り)

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2014年10月25日 (土)

小さな小さなお蕎麦屋さん出来ていた 京都市伏見区は「いまふく」

9月中旬、蕎麦仲間のO氏が伏見稲荷に行き、駐車場が一杯で近隣のCPに車を停め歩いていると・・
「見つけた!」 そうご報告を頂いた「いまふく」、今回伏見歩きを兼ねて訪れて参りました。

京阪藤森駅を降り立ち師団通りを北に上がると、何とも慎ましやかにそのお店は佇んでいた。
なるほど、大通り沿いにありながら気を付けていないと通り過ぎてしまう程目立たない。(^0^)

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店先に置かれた店頭メニューにはランチと本日のお勧めが記載され、、、

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表札かと思えるやはり控え目な看板の下には本日のお蕎麦の札が掛けられている。

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店内に足を踏み入れると・・狭っ! あ、いえ、小ぢんまり!! (..;)
四人掛け一卓と二人掛け二卓のテーブル席、それに三席のカウンター。。。なんと店内までも慎ましやかなのだ。

お願いしたのはハートランドと鯖キズシ、それに鴨塩焼き。

【鯖きずし】

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お~~っ、大振りの切り身が6切れ並ぶ姿は・・・見た瞬間すでに美味しい! 
そして口にすると絶妙な〆加減なのだ。
さすが元お寿司屋さんの一品。全て食べた~いっ! この一口でそう思う「きずし」は、生姜か山葵をチョイス可能。

【河内鴨塩焼き】

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取っ手に巻かれたピンクの布が印象的な、可愛いフライパンで出される鴨ロース塩焼き。

6_注文時「えっ 1800円、高っ、!!」 でもテーブルに出された時そう思ったことすら忘れる一品。
彩り鮮やかに食材がアレンジされていて、しかもかなりボリューミーなのだ。
鴨は軟らかく、ツクネも入り、茸二種の旨味が美味しいデュエットを奏でかなり満足感がある。
あかんっ!!思わずビールが進みそうになるのを・・自制 (-.-;

そしていよいよのお蕎麦。
私は粗挽き、同行T氏はざる・粗挽き二種盛りを頂く事に。

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細打ちの粗挽きはどちらかといえば田舎蕎麦の面持ちで、蕎麦山の頂上には蕎麦刺し二切れ。
黒ポチ混ざる少し粗めの挽きぐるみと細粒粉をブレンドしているのでしょうか。

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ソフトタッチの程良いコシで挽きぐるみの風味が広がる。

二種盛りは最初のお蕎麦を食べ終える頃に次の蕎麦が供される。
こういうところに店主の思いが伝わるのだ。

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T氏のざる蕎麦を少し頂いてみると比較的おとなしくて、どちらかと言えば喉越しを楽しむお蕎麦。

汁は優しさの中にしっかりとした芯を感じ、味有る片口で供されたトロ味ある蕎麦湯で割ると、ホンワリと旨味が広がりました。

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慎ましやかなお店で出される料理は決して慎ましやかではなく、、
小さいお店で大きな幸せを頂いて・・・

これでこの日の幸せ終了です。

いまふく

Photoお店は→京都市伏見区深草町通町26
電話は→075-643-1958
営業は→11:30~14:00 17:00~21:00
お休み→月曜日・第三火曜日(祝日の場合は翌日)
最寄り駅→京阪藤森駅・深草駅約600m
駐車場→無いようです(未確認)

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2014年10月20日 (月)

今日ニュースで放送していた味覚音痴

塩辛いと酸っぱいの区別が付かないなど、小学生の3割が味覚を分かっていない調査結果が放送されていました。

味を感じる舌の味蕾が発達する10歳前後。
この時期に濃い味のジャンクフードや激辛料理などを摂取し過ぎると、食材本来の味や出汁の味が解らなくなるようです。
亜鉛を含む米飯が少なくなっているからなのでしょうか。

日本料理が世界遺産に登録されたのですから、これを引き継ぐ大人になって欲しいものです。

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2014年10月19日 (日)

神田やぶ蕎麦復活

先週TVで発見!

あした神田やぶ蕎麦がリニューアル開店。

東京へ行きたい!!

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夜のおきまりも素敵 大阪府泉大津市は松ノ浜「中中」

パソコン復旧!!
電源スイッチや電源ユニット交換など色々やって、結局マザーボードに辿り着きネットで中古を探して装着等々・・・

1__2復活青色LED! 十日間という意外にも早い復旧となりました。
ネットワーク上にあるバックアップ用のHDDがまだ認識されませんが、取りあえず使えるようになったのでホッとしています。

さて、本日ご紹介のお店は夜の「中中」。

金土日は夜も営業している中中。
お蕎麦プラス200円で何品かの小鉢と柿の葉寿司が付くお昼のおきまりだけで無く、夜には更にプラス200円で小鉢の数が増える夜のおきまりがあります。
これで一杯頂きたいと思いながらこの日ようやくそれにありつきました。

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ビール、夜のおきまり、そしてお蕎麦は後で! プラス出汁巻きに蕎麦掻き!!

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薄味に仕上げられるフワフワ出汁巻きは、醤油をチョイと垂らした大根下ろしで頂くと程良い味加減。
好みの味に調整できるので守備範囲が広い。
美味しい玉子焼きって、口に入れただけで結構幸せを感じる (^O^)

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同行T氏はここから焼酎「中中」を水割りで。
蕎麦掻きはいつもながらのアッサリとした味わいだが、フワトロモチッと三拍子揃う食感は味以上に楽しい

ビールもう一本!

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夜のおきまりは昼のそれより品数が増え、素朴ながらも多彩な盛り合わせでお酒の肴にも持って来い。
日本酒党にとって二合は十分いけそうな品に、ここで私はビールから焼酎水割りに切り替え。

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柿の葉寿司ですら酒アテとなります (;^^)ヘ..

いよいよの〆蕎麦は中中蕎麦(冷)。

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あっさりとしたお蕎麦に出汁巻きが載るぶっかけで、少し濃い目だが出汁香る汁に良く絡みます。

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気さくな女性のお客さんとも話が盛り上がり・・・中々の夜は更けていきました (^0^)

これでこの日の幸せ終了です。

中中

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お店は→大阪府泉大津市松ノ浜
電話は→0725-33-6665
営業は→11:30~14:30(LO) 17:30~20:00(LO 金・土・日)
お休み→火曜日・第3水曜日
最寄り駅→南海松ノ浜駅徒歩3分
お車は→P1台・すぐ近くにコインP有り 

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2014年10月15日 (水)

パソコン壊れた

新蕎麦のシーズンに突入したのですが・・・

先週、パソコンを使っているとき画面がプチッと消えた。
その後ウンともスンとも言わなくなりました (-o-;

四方八方手を尽くしたが、どうやらマザーボードの不具合のようです。

仕方なく調子悪くて長いこと使ってなかったノートパソコンをどうにか使えるようにしました。(今は無きビクターのオールインワン小型ノートパソコン)

一生懸命復旧に努めますので、それまで更新はないかもしれません。

が、早期復旧を目指し頑張ります!!

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2014年10月10日 (金)

小さな町歩き 重伝建の町並み 滋賀県は大津市「坂本」散歩

比叡山延暦寺。
伝教大師(最澄)が開いた天台宗総本山である。
信長の焼き討ちで壊滅するもその山麓には今も沢山の里坊が残り、宗教都市を形成している町並みには石垣が沢山存在する。
坂本にはその石垣を積んだ穴太衆(あのうしゅう)という建築集団があった。
彼らが積んだ石垣はここ坂本に留まらず、各地の城塞にも取り入れられ、「穴太積み」と称され今に残る。

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そんな歴史の面影を残す町を歩いてきました。

2_国の重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けたエリアがある坂本に鎮座する日吉大社
境内はかなり広く、先ずはその一角にある駐車場に車を停め参道へ。(300円)
宇佐宮・白山宮を右手に見ながら西本宮を目指します。

東西の本宮を持つ日吉大社は約2100年前に創建され、全国に広がる日吉・日枝・山王神社の総本山なのだ。

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西本宮から今度は裏参道で宇佐宮・白山宮を経て、東本宮を目指す途中に八王子山への登山口がある。

5_八王子山には奥宮があり、眼下に湖南を一望する風景が開けるのです。
ここに建つ二つの社殿が三宮宮と牛尾宮で、その間にある高さ約10mの黄金の大巖がこの神社の始まりとされる。(パンフレットより)

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登って降りて約1時間の小登山ですが、残暑厳しいこの日でも木陰が続く参道に時折吹き抜ける風が心地よい。

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下山後は東本宮を詣で、車を無料観光駐車場に移動し、いよいよ坂本の町に分け入ろう。

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界隈の寺院や民家には石垣や石積みの塀が築かれ、ある種独特の雰囲気を醸しだしている。

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脇に一歩踏み入れると、まるで京都嵯峨野を歩いているような場所もある。

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ばったりや犬矢来のある家なども点在し、趣ある町並みを見せている。

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メイン通りを南側に渡ると、鶴喜蕎麦の重厚な店舗が現れる。創業約300年の老舗。

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そこから続くひなびた町並みを眺めながら歩いてみよう。

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古い町屋の中にこんなマーケットが現役でいるのは坂本ならではなのかもしれない。

ふと脇道を覗けば、視線の先に琵琶湖が姿を表す。

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今度は通りを西に上り住宅街を過ぎると、滋賀院門跡など再び寺院の町となる。

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比叡山から流れ出す水は透明度が高く、坂本の町に潤いを与えているようです。

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比叡山高校の生徒だろうか。下校途中に末寺の前で手を合わせる光景を見ると、改めてここは天台宗総本山のお膝元なのだと感じました。

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寺院が勢力を持っていたために焼き討ちにあった比叡山ですが、今尚信仰の厚さが残る坂本なのでした。 

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坂本の町並み

場所は→滋賀県大津市坂本5エリア
車は→西大津バイパス坂本北IC
     日吉大社東に無料観光駐車場
最寄り駅→京阪ケーブル坂本駅

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2014年10月 5日 (日)

やはりここは素敵だった 大阪府藤井寺は「蕎麦切り蕎香」

もう6・7年になるだろうか。
その時は車で訪れたためお酒はパスだったのだが、結構蕎麦屋酒を楽しめるお店だという印象が強かった。
もちろんお蕎麦も美味しく頂いたと思う。

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今回ふと思い立ち、久し振りにここのお酒あっ、いえ、お蕎麦を頂こうと訪れたのです。もちろん電車で・・
近鉄の道明寺駅から徒歩15分ほどの住宅地にあるお店は、小ぢんまりとした客室の自宅兼店舗。
壁には・・・産のお蕎麦という張り紙が貼られています・・が、忘れました。。

季節野菜メインの料理と鴨の酢醤油焼きをお願いしました。
(もちろんビールもね!)

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野菜のお料理は結構豊富なバリエーション。
天麩羅はもちろんカボチャの煮物にモズクとオクラ、それにプチトマトが入る煮こごりなど舌を飽きさせない。                      

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軟らかく仕上がった鴨と共に添えられるのは、山クラゲと葱を炒めたもので、これがなかなか良い!!、、何が良いかというと当然・・
ビールが進みそうになるのを歯を食いしばってこらえ、何とか2本に留めました。

さてお蕎麦は同行T氏が粗挽き、って、こないだまでうどんが好きやてゆうてたのにそれ注文するか!!
そうなると絵柄的に私はせいろをお願いすることに。

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せいろは挽きぐるみの田舎風で、一手繰りすると小豆のような香ばしさが広がります。

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粗挽きは細打ちゆえ抜き実を少しだけ粗めに挽き、それに丸抜き微粉をブレンドしたようで・・

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8_それでも結構穀物感を感じる物で、ウンマ~~イッ!
少し透け感ある蕎麦肌を通して赤ポチが散らばっていて、見た目から美味しさを感じ、口に入れて噛み締めるとそれが倍増。

汁の辛さは関東系辛汁に近いかもしれないが、トロ味有る蕎麦湯を注ぎ入れると昆布の旨味が十二分に顔を出します。

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とても久し振りのお店だったのだが、気持ちよい接客と共に訪れて良かったと思った一時でした。
これでこの日の幸せ終了です。

そば切り蕎香

Photoお店は→大阪市藤井寺市国府1-1-7
電話は→072-926-6906
営業は→11:30~11:30~14:00 18:00~22:00
お休み→火曜日
駐車場→5台
最寄り駅→近鉄南大阪線道明寺駅徒歩約15分

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2014年10月 2日 (木)

先斗町で蕎麦屋酒 京都市は中京区「京都 有喜屋」

京都には優に百年を超す老舗のお蕎麦屋さんが多い。
にしん蕎麦で有名な「松葉」・蓬莱そばの「尾張屋」・芳香炉の「河道屋」、そして「田毎」などがある。
これらの店からすると、創業85年の老舗「有喜屋」は新参なのかもしれない。

先斗町歌舞練場の北に「有喜屋本店」は有ります。

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客室は地下・一階・二階の三層で、一階満席のため地下に案内されました。
花番さんの喉を締めた抑揚の少ない口調が神田やぶそばを思わせます。

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箸置きになる可愛い器で出された突き出しの練り味噌。(これって東京風??)

出汁巻きは玉子3個使用とあり、こ~れは栄養過多・・・

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でも、やっぱり大きくて量が多い方が幸せ )^o^(
フンワリ軟らかく焼かれた出汁巻きは薄味で、醤油をかけた大根おろしで頂くと出汁の風味に大根の辛さがマッチ。

焼き鳥・・・

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ゴロッとした鶏肉で結構ボリュームがあり、甘めのタレが絡み柔らかくて美味しい。
思わずビールお代わり!!
(そういえば東京の室町砂場で初めて食べた焼き鳥は目から鱗の美味しさだった)

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お蕎麦は十割と二八にそれぞれ「ざる」と「せいろ」が用意され、二八のせいろ600円をお願いすることに。
盛りが薄い「せいろ」は二枚三枚と量の調整が出来る重ねせいろ用の量。
酒飲みには嬉しいシステム。(普通量は二八ざる蕎麦900円・十割1100円)

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丸抜きの白蕎麦を想像していたのですが、以外にも抜き実挽きぐるみをブレンドした平打ちのお蕎麦で、柔らかめのコシが優しい口当たり。
汁(つゆ)は出汁の香をフンワリと感じながらも少し辛めで、江戸風辛汁を関西向けにアレンジした感じです。

7_湯桶(ゆとう)にある有喜屋の文字が歴史を物語ります。

京都の老舗「有喜屋」は意外にも江戸蕎麦の顔をのぞかせるお店なのでした。

これでこの日の幸せ終了です。

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有喜屋先斗町本店

お店は→京都市中京区先斗町三条下ル
電話は→075-221-2978
営業は→11:30~16:00 17:00~20:30
定休日→月曜日(祭日は営業・振替で翌日休み)
最寄り駅→京阪神宮丸太町駅 

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