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2014年11月24日 (月)

秋の京都を訪ねて~迫力の天井画と屏風絵 「建仁寺」

四条通から花見小路を南に進むと突き当たるのが建仁寺がある。

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場所柄か普段は観光客の足がそう多くないのだが、さすがにこの季節は人出がある。

まあ殆ど観光客の無い鷹峯ですら、年に一度の紅葉の時期には観光バスが押し寄せるのだから・・・

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鎌倉期の建仁2年に建立された京都最古の禅「寺建仁寺」は、天台・密教・禅の三宗兼学道場としていた。(建仁寺HPより)

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決して派手さは無いのだが、禅宗の寺らしい侘び寂の秋が楽しめるのだ。

本坊・方丈内の拝観料は500円で、パンフレットと共に「写真撮って頂けます」。
撮影禁止のお寺が多い中、全て撮影OKとは何とも太っ腹では無いか!!

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境内には幾つかの枯山水庭が配され、その極意は「山無くして山を感じ、水無くして水を感じよ」である。

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京都の枯山水と言えば嵯峨「竜安寺の石庭」が有名だが、各寺院にも素敵な庭園がある。

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さて、この寺にはすごい蔵物が有って、その一つが俵屋宗達の「風神雷神図」なのだ。
改元のコマーシャルでは無い。本当の風神雷神!(展示品はデジタル処理による精密複製なのだが)
これを目の辺りに鑑賞できるのである。

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紅葉を売りにしていないのだが、要所要所に楓が配されていて、一面紅葉の風景も華やかだが緑の中に赤が点在するのも素敵だ。

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中庭が二箇所にあり、その一つが潮音庭
楓の色づきはまだまだで、見頃は来週以降かもしれない。

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そしてもう一つの中庭が・・・○△□乃庭なのだ (^0^)

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何が○△□なのか。その謎はこの庭園に隠れている。。。(-.-;

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いよいよ風神雷神と双璧を成す見所がこれだ!

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法堂(はっとう)の天井を見上げると・・・こっ、これは・・・
思わず息をのむ光景がそこにあった。
平成14年、創建800年記念として小泉淳氏によって描かれた双龍天井画である。
風雲を呼び嵐を巻き起こす勢いが体にズンズンと攻め寄ってくる気がする迫力有る作品だ!

拝観が出来る方丈には襖絵も色々と展示されているのだが・・・

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中でもすごいのはやはり雲龍図だ。海北友松により桃山期に描かれた物で、この迫力もただ者では無い。
この襖が入れられた部屋に寝ることがあれば、きっと寝付くのに苦労するかもしれない (;^^)ヘ..

建仁寺を訪れたなら是非方丈の展示物を拝観することをお勧めする。
500円以上の価値は必ずある。

建仁寺

場所は→京都市東山区小松町
電話は→075-561-6363
拝観は→3/1~10/31-10:00~16:30(閉門17:00)
    11/1~2/28-10:00~16:00(閉門16:30)
拝観料→方丈内は500円(以外の境内は無料)

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