小さな町歩き 路地裏探検隊 東京都文京区は「神楽坂散歩」
ずっと昔、「粋な黒塀見越しの松に」・・・こんな歌い出しの歌謡曲があった。
その頃のJ-POPと言える春日八郎の「おとみさん」という歌だ。
神楽坂にはその歌のような粋な黒塀が有る。
飯田橋駅から続く神楽坂はかつては知れた花街だったのだが、今は通り沿いにお洒落な店が建ち並び、往時とはまた違った賑わいを見せていた。
冒頭の黒塀はその神楽坂通りから一歩控えた路地にひっそりと点在している。
神楽坂から左右に張りめぐらされた路地はまるで迷路のようでもあり、車一台が通れる路地や人がすれ違うだけの路地も多い。
そこは大通りから大通りへ抜ける生活道路でもあり、サラリーマンや買い物帰りの人達が普通に通り抜けていく。
路地と言えばお約束の猫が道の真ん中でふてぶてしく日向ぼっこをしていたりするのだ。
こういう所が路地裏の素敵さでもある。
神楽坂を幹に枝葉のように延びる路地には料亭や料理旅館があり、夜ともなれば黒塀の前を芸者衆が行き交う光景が目に浮かぶようだ。
この界隈は兵庫横丁や芸者新道、かくれんぼ横丁などとその名も楽しいのだが、三年坂や軽子坂・瓢箪坂などが示すとおり坂や階段も多い。
和風感満載の神楽坂界隈だが路地の一部にはモダンなお店も増えており、旅本などには「パリの路地裏にあるカフェ街のよう」と書いてあったりする。
パリには行ったことはないが、本で書くのだからそういう物なのだろう。
路地の多くはピンコロ石が張りめぐらされ、それがフランスの石畳と重なるのかも知れない。(何せヨーロッパには石畳が多いそうだから・・)
そのせいか越前蕎麦の店までモダンだ。(^0^)
黒塀と石畳が風情を醸し出す神楽坂。
この風情がいつまで残るのか、、そんなことを考えながら遅めの昼食へ向かったのだ。
最寄り駅:地下鉄・JR飯田橋駅
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