こんな砂場も素敵です 東京は葛飾区「本所砂場」
この夜をどうするか中々結論が出なかった。
宿からそう遠くない場所には素敵な古拙がある。しかし下調べで見つけておいた本所砂場も捨てがたく、タイプが大きく違う両店の選択には宿を出てからも迷っていた。
二軒を両天秤にかけた結果、未訪問という重さで傾いた砂場に落ち着いたのだった。
地下鉄大江戸線蔵前駅から春日通りを歩く事約10分程でお店に到着。
丁度おかもちを持った店員がスクーターで飛び出していった。
立地の印象からも思うに、やはり出前もする町のお蕎麦屋さんだ。
手打ちや自家製粉を売りにする本格的なお蕎麦屋さんも好きだが、丼物や定食、中華や洋食まで選択肢が揃う町のお蕎麦屋さんも魅力的だ。
そう広くない店内はレイアウトと内装の明るさで狭さを感じない。
相席テーブルに腰を下ろして覗きこむメニューには一品が沢山並び(といっても居酒屋のそれではないのだが)、お願いしたのは鴨煮と本日の酒肴三品にビール。突き出しのお浸しと共に出されたのはスカイツリーバージョンのスーパードライ。
本当はキリンかサッポロが欲しい所なのだが、やはりここはアサヒのお膝元やからね。
続いて出された鴨煮は肉厚ゴロリの鴨肉が5個・・と思ったら、お箸で摘まむとクニッと潰れた。。エッ!(5個から5枚に訂正やわ ( ^^) )
なんと薄めの鴨肉が綺麗に傘状に丸まっている (^0^) しかしこの値段なら値千金で十分満足。(これエエワ、どうやったらこんなになるんやろ)
柔らかくて甘辛い味付けも丁度良い!!
おつまみ三品は漬物と豆腐ミンチカツに、柚子味噌が添えられた葱。
そして一ノ蔵 無鑑査本醸造 超辛口(宮城) 半合300円。
(日本酒苦手の私は、並木やぶで何度かお会いした初老の男性に感化され最近練習中)
キリッとした口当たりはその名のとおりで、品書きにもあるように爽やかさを口に運び、後味がスッキリとして切れが良い。
追加で頼んだ蕎麦味噌・・結構てんこ盛りで胡瓜が添えられます ^_^;
ここで八海山 本醸造(新潟) 半合350円
これも淡麗辛口ながら柔らかさも持ち合わせ、仄かな酸味を伴うも切れある酒です。
この間も出前の電話や、「とじ蕎麦の玉子をトロトロにして」というお客さんの要望に応じる庶民派。
そして三杯目は一の蔵に戻り仕上げのお蕎麦。
ここは〆蕎麦(300円)なる酒飲みには嬉しいメニューが有ります。
〆蕎麦といいながらもほぼ一人前近くはある盛り。
抜き実平打ちのお蕎麦は艶めいて瑞々しい(切り揃えに少しムラがあるんで手打ちやろね)。
シンナリと柳ゴシで打たれ、一口手繰るとほんのりと香る蕎麦の香がほろ酔いの胃袋に収まる。
リーズナブルでいて一品も美味しく、居酒屋では無いお蕎麦屋さんの蕎麦屋酒が楽しめる。ここ、良いです。
本所一丁目にあるお店は出前もするし、客のリクエストにも応える下町の忙しいお蕎麦屋さん。
そこにはこれッポチの敷居の高さを感じさせない庶民派の素敵さがあった。
次回東京に来た時も是非お伺いしようと思い、襟を引き上げる寒風の町を駅に向かったのです。
お店は→東京都墨田区本所1-31-8
電話は→03-3622-8674
営業は→11:30~15:00 17:00~22:00(LO21:30)
お休み→土曜日
最寄り駅→地下鉄大江戸線 蔵前駅(A7約570m)
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