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2015年3月

2015年3月29日 (日)

老舗のカレー南蛮 東京都中央区日本橋「やぶ久」

とは言っても食べた訳ではありませんが、東京の老舗蕎麦店にはカレー南蛮(カレー蕎麦)を出す所が多く、しかも店によってはカレーせいろまであるのです。

1_東京駅にほど近い日本橋にあるやぶ久は創業明治35年という老舗。
先に述べた通りカレー南蛮が売りのお蕎麦屋さんなのです。
しかし小鉢会に名を連ねるなどお蕎麦には拘りを持っておられるようで、単なる駅近蕎麦店ではありません。

さて、ビールと共にお願いしたのは「とりわさ」と「焼き海苔」。
突き出しの蕎麦味噌を舐めながらビールを飲んでいると程なくとりわさ、そしてそう遅れること無く焼き海苔が出されます。

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白髪葱の下には海苔が敷かれ、その下に鳥肉が有ると思われます。
そして驚きは・・鳥肉のそのまた下にお蕎麦が入っていました。o(^▽^)o
規模は違えど鳥ぶっかけ蕎麦的な感じ (^0^)
なんかトリッキーで、これは中々良い!

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焼き海苔はやはり火種入りの海苔箱で出されました。
いつも思うのですがこの海苔箱はえらい! いやこれを考えた人は偉い!!

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焼き海苔は炙り立ての香ばしさとパリッとした食感が命ですが、いかんせん時間が経つと湿気てシンナリとなるのが欠点。
これを解消すべく開発されたのが小さな火種の炭を箱の下に忍ばせた海苔箱。
(でも長時間おくとパリッがバリッになるのでご注意)

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もう少し何かお酒をと迷っていると焼酎蕎麦湯割り勧められそれをお願い。

ぼちぼちと思いせいろもりを注文。

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丸抜き一番粉を主にブレンドしたと思われる色白加減のお蕎麦は外二で打たれているそうで、新蕎麦も手伝ってかこれが意外にも風味を感じるのです。
お店のHPによると手ごねの後足踏みで仕上げを行っているようで、蕎麦粉の配合も私好みなのでしょう。結構美味しく頂けました。

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盛り汁(つゆ)は辛味が少し前に立つもので、でも比較的アッサリとした口当たり。
サラッと系の蕎麦湯で頂くと、後味に引っぱる嫌みが無く好感が持てるものです。

東京駅から徒歩5分程にある老舗蕎麦店やぶ久は、お蕎麦のバリエーションや一品も豊富で、ランチタイムには組み合わせをチョイス出来る丼と小蕎麦のセットも有る。
新幹線の時間待ちで駅ナカ蕎麦酒も良いのですが、余裕がある時の「本格蕎麦屋酒」に丁度良い。
そう思いながらお店を後にしました。

やぶ久

お店は→東京都中央区日本橋2-1-19
電話は→03-3271-0829
営業は→11:00~16:00(LO15:30)17:00~23:00(LO22:30) 土日~21:30(LO21:00)
お休み→日曜日・祝日
最寄り駅→東京駅 地下鉄日本橋駅

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2015年3月20日 (金)

吉野山で戸隠流蕎麦 奈良県吉野郡は吉野町「矢的庵」

奈良県吉野郡吉野町。
言わずと知れた桜の名所である。

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今年もあと僅かでこの風景が桜色に染まるのだろう。

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また吉野は古来から山岳信仰の聖地として修験の場所であり、大峰山から熊野へと続く道は大峰奥駆けと呼ばれ世界遺産となっている。

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修験者の常備薬として今も残るのは「陀羅尼助」。
正露丸のような薬やけどこれが何倍も苦いのよ (;。;)

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さて、吉野の手打ち蕎麦と言えば黒滝村の「侘助」と川上村の「山里」、天川村に「清九郎」が有り、数年前に残念ながら「山里」が閉店した。
暫くして東吉野に「よしの庵」が、そして下市に「芳熊庵熊蕎麦」が開店。
そんな頃、吉野の中千本あたりに「矢的庵」というお店があることを知ったのです。

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蔵王堂を越えて歩き進むと左手に、谷崎潤一郎や吉川英治などの文人が逗留した「桜花壇」が見えてきます。その三叉路を右手に上り進むとお店が現れるんよ。

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吉野造りの古民家をほぼそのままにしたお店は、靴脱ぎを上がったお座敷から更にその奥が客室です。

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御主人は霧下蕎麦で知られる信州戸隠で5年程勉強し、この地に戻ってお店を出したそうです。

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卓上の品書きはかなりシンプルな構成やけど、障子に貼られた天麩羅に並ぶ気になる「冬季限定 ざる牡丹」。

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御主人に尋ねたら鴨汁蕎麦の猪肉版やそうで、とっても惹かれるものが有ったんやけど・・ざる蕎麦に天麩羅盛り合わせを付けてもらいました。

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程なくして出されたお蕎麦はボッチ盛り。信州戸隠などの盛り方で、程良い量を一括りにして五つ分けで盛られてる。
これは信仰上の風習とか、投じ蕎麦の食べ方に便利など諸説あるようです。(新潟のへぎ蕎麦もこんな盛り方してます。

10_up_2 蕎麦は主に八ヶ岳産を使用しているとのことで、剥き身挽きぐるみの田舎系ですが、一口手繰り上げると意外にも田舎の風味が奥ゆかしい。
戸隠蕎麦は殆ど水切りせずボッチ盛りにするため水気が多く、みずみずしくて舌触り良いツルンとした喉越しやけど、ある意味水気で蕎麦の風味が立ちにくいんよ。
なので少しお蕎麦を解してやり少し水分が飛んだ所を頂くと、田舎の風味が恥ずかしそうに顔を出してきます。

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天麩羅は5・6種類の野菜と茸で、仕上がりが比較的軽いためアッサリ加減で、しかも天汁別出しなので蕎麦つゆに油が浮かばないのが嬉しい!

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蕎麦汁もそう辛く無く関西人にも受け入れられる物だと思います。
蕎麦湯で割ると旨味がにじみ出す。

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不定休とあるのですが?と御主人にお伺いすると「大抵営業しています」との事。
桜シーズンの前にもう一度お伺いしようと思いながらお店を後にしました。

矢的庵

お店は→奈良県吉野郡吉野町吉野山3396
電話は→0746-32-8167
営業は→11:00~17:00 観桜期10:00~18:00
お休み→不定休(ほぼ営業してます)
最寄り駅→ケーブル吉野山駅からバス
駐車場→吉野観光駐車場(観桜期マイカー規制)

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2015年3月15日 (日)

こっくりと釜揚げ蕎麦を鴨汁で! 大阪堺は新金岡町「唐変木」

先日臨時休業に大当たりだった「唐変木」、前回に引き続き2回目の訪問です。
5軒長屋の一軒をお蕎麦屋さんにしたお店は、小さいながらも落ちついた雰囲気を醸しだしています。

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この日はテーブル席が満席でカウンターに席を頂き、前回気になっていた鴨汁の釜揚げ蕎麦をお願いです。

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暫くして出されたお蕎麦にはちゃんと杓子も用意されています。
モワッと立ち上る湯気と共にムワッとお蕎麦が香り、これが嬉しい釜揚げの魅力。
大きめの湯船に張られた蕎麦湯温泉に、ゆったりと浸かっている蕎麦。

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ざるよりも少し太めに打たれています。
湯だめの熱々蕎麦を熱々の浸け汁で食べるのが釜揚げ蕎麦ですが、これを大好きな鴨汁で頂けるとなると喜びも一汐。

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鴨せいろ(鴨汁蕎麦)はお蕎麦自身も楽しみたくなるのですが、これは迷わずにどっぷりと汁に浸けて頂きましょう。
食べ始めの前半は結構コシが残り風味も楽しめます。
鴨汁もコクを持ちつつ食べ終えるとアッサリ感が残る優れもの。

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お蕎麦を食べきれば釜揚げの丼には飲みきれない程の蕎麦湯が残る。(^0^)
ここで満を持して登場するのは冒頭でご紹介した杓子。これで蕎麦湯を鴨汁の器に移し入れるのです。
汁が薄くなったのでは」と追い鴨汁も出して頂きました!!

体も心もホッコリとヤワーッと温まりお店を後にしました。
寒い冬場に一度は食べたいあったか釜揚げ蕎麦! そう思いながらこの日の幸せ終了です。

唐変木

Photo_2お店は→大阪府堺市北区新金岡町5-6-103
電話は→072-250-5151
営業は→11:30~14:30
お休み→月曜・第2・4日曜
電車は→地下鉄 新金岡 徒歩約10分
駐車場→店から西二筋目南入るCP(基本料金駐車券有り)

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2015年3月11日 (水)

ブルータスお前もか! 大阪府は堺市「会合」

先日うかがった堺のお蕎麦屋さん「唐変木」へ釜揚げを食べに行ったら・・・
蕎麦打ち講習会のため臨時休業。ってお休み?!!

(・0・),,,ここしばらく続いた不運がまたや~~・・・
ここで賢人は言うでしょう、「訪問前に電話を入れたらエエやろ!」 (;^^)ヘ..
でも打ち拉がれてる訳にはいきません。

ウ~~ンッ、「会合」ならまだ間に合うかも知れやン。
そう思いながら辿り着き20分程待って案内されたのはテーブル席。

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当然「ちく満」という選択肢もあったんやけど、気持は鴨南蛮がある「会合」に・・・

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エエ感じやわ・・・
白葱三本鴨肉三枚三つ葉を散らして柚子皮一切れ。その下には太めの蕎麦がシュノーケリング。

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温蕎麦でもしっかりとしたコシがあってモッチリ感が保たれてるんよ。
かけ汁はライトな鴨油の旨味に柚子の香が爽やかなアクセントを添える。

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会合では汁蕎麦にも盛り汁で蕎麦湯を楽しめるように蕎麦湯セットが出るんよ。
ほんのりトロ味がかった蕎麦湯で頂く「もり汁」は出汁の香が立ちのぼる関西風味。

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ホノボノと味わい、ホ~~ッ。。。
目的は変わってしまったんやけど、これはこれで満足の一日やったです。

会合

Photo_3お店は→大阪府堺市中区田園506
電話は→072-239-3929
営業は→11:30~15:00
お休み→火・水曜と毎月最終月曜
駐車場→7~8台
最寄りIC→阪和道堺IC車約10分
最寄り駅→泉北高速鉄道 泉ヶ丘駅約1.7km

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2015年3月 8日 (日)

蛤せいろ!? 東京都台東区浅草は「弁天」

東京出張等で多々東海道新幹線を利用する方はご存じだと思うが、上り進行方向右側の窓からほんのつかの間だけ富士山を見ることが出来るのだ
この日は良く晴れていて有難く拝見した。

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さて、「弁天」が有る浅草寺北側の界隈は料亭や小料理屋などが多く点在し、店の斜め向かいには今も見番が残っている。
かつては一見さんお断りの料亭も多かったようで、芸者遊びを楽しむ通人が闊歩した町だったのだろう。
そう言えば以前近所にある丹想庵健次郎で三浦布美子さんに合ったことが有る。
ドラマで芸者役をすると右に出る物がいないという綺麗さだったが、素敵に年をとられた姿は昔と変わりはなかった。

弁天の日課は11時半の開店時間が迫るとまず店の前に椅子を並べるようです。
(これっていつもそれだけお客さんが並ぶということなんや)

小ぢんまりとした店内にギュッと詰め込まれたテーブルとカウンター、それに小上がりまであります。
すぐに満席となり外には待ち客が出来る繁盛振り。

壁に貼られた品書きの中で一際目を惹く「蛤せいろ」。
隣には牡蠣せいろもあって、これはある意味究極の選択・・・(そやけど牡蠣蕎麦や牡蠣せいろはどこでも食べられるし)。ここはやはり人生初の「蛤せいろ!」

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そしてお蕎麦は透けるような美人肌。(色白で艶っぽささえ感じるんよ)

3_up_2 一番粉メインでしょうか、綺麗に仕上げられています。
何気なく盛られてるように見えるんやけど、お箸で摘まみ上げるとスルスルと解けるんはさすがや。
長めに切られたお蕎麦はカチッとしたコシを持ち、予想を遙かに上回る美味しさ。
よく見ると細かい黒ポチが散らばります。(ブレンド加減が素敵やと思う)
汁無しで十分楽しめるのですが、これは鴨せいろ同様汁と共に頂きたい!!

(本当にお蕎麦だけで楽しみたい程・・・)

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辛めの汁には絶妙の出汁加減に蛤の風味が合わさり、さらに柚子皮の香りがエエ感じにアクセントを添えてます。
(これはお酒を頂きたくなる逸品やわ)

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一見何処にでもあるような町の古いお蕎麦屋さん。
しかしそこには未体験の幸せな一時が待っていたのです。
(貝柱が中々採れませんでした (^0^))

弁天

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お店は→東京都台東区浅草3丁目21-8
電話は→03-3874-4082
営業は→11:30~21:30(日祝~21:00)
お休み→水曜日
最寄り駅→地下鉄淺草駅

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2015年3月 4日 (水)

こんな日もある・・和歌山県御坊市は「ことぶき食堂」

ついてない時はとことんついてない・・・

久し振りに「さいこう」に行こうと思い白浜へ。取り置きお願いで閉店1時間半前にTEL! そしたら・・・

① 「御免!売り切れで今お店を閉めたんよ、、」 ( ^.^)( -.-)( _ _)

でも大丈夫、頭の中で蕎麦データベース検索 (^o^)

② レトロ食堂で「天湯だめ蕎麦」 →→→ 「都合により暫く休みます」って貼り紙。

でっ、でも大丈夫、データベース再検索・・(~_~;)

③ 数年ぶりに田辺の「蕎屋」 →→→ 閉店約一時間前にして本日終了

うっ、うっ、う~そ~や~・・・ (;。;)

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果てに辿り着いたんは日高川に架かる天田橋南詰め、「ことぶき食堂」 ('A`)
で、蕎麦は蕎麦でも中華蕎麦。

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食堂ラーメンに欠かせやんヤワヤワ麺のチープ感がたまらんわ (^0^)

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一句 「噛まずとも 喉越しだけで 胃袋へ」 ( ^^) ・・ホンマ昔のままや。
その頃厨房ではカンカン、ガッガッ!、お玉とお鍋の踊る音
そして結構ボリューミーなカンカン焼き飯に添えられてるんは、、、

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ジャーン! 紅生姜もエエけどやっぱり福神漬け! 焼き飯が映えるわ。(^0^)

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も~っお腹パンパンでシートベルト締められやンかったわ!!!
(嘘です)

締めてしぇん円。久し振りに甘んまい中華と焼き飯食べて振り返る一日。

まあこんな日もあるわ・・・ (;。;)

ことぶき食堂

お店は→和歌山県御坊市塩屋町北塩屋751-3
電話は→0738-22-2280
営業は→6:00~24:00
お休み→無休
駐車場→有り
最寄り駅→御坊臨港鉄道 西御坊駅

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2015年3月 1日 (日)

神楽坂で隠れ家蕎麦 東京都新宿区は若宮町「東伯庵かりべ」

確かに目立たない。
神楽坂から少し南に入った通り、しかもそこからさらに奥まった場所にお店は有った。
東伯庵かりべ.。

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赤い板塀に囲まれた入口を入り、午後の日差しがスリット状に影を落としたアプローチを進むと店内に繋がるドアがある。

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店内はまるでティーサロン的なモダンさなのだ。
おやつ蕎麦という時間帯にも係わらずまだ何組かのお客さんが・・
空いていた一席を頂きお品書きを眺め、「八海山泉」という新潟県魚沼の地ビールと共に牡蠣の天麩羅をお願いした。

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日本酒では馴染みの深い八海山、薄い黄金色のヴァイツェンはクリーミーな泡立ちで飲みやすい優しい味わい。薄いグラスが印象的です。

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突き出しなのかサービスなのかは解らないが、「お待ちの間にこれでも」と出してくれた蕎麦豆腐。
優しくてふくよかな味わいにホッとします。

そして出された牡蠣天、思わず「デカッ!」と言ってしまいました (^0^)

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この大きさが十分伝わるでしょうか?
何か比較になる物を横に置けば良かったのですが、一粒を三口で食べるビッグサイズ!(口の大きさに寄ります・・・)
天麩羅にするとクリーミーさはそのままに、牡蠣フライとはまた違った旨味がにじみ出す。
これ良いです!! 

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迂闊にも牡蠣天で満足し終えようとした私を覚醒させるように運ばれたお蕎麦。
しかしこの器が面白い。脇に付いた取っ手はきっと石臼に見立てているのでしょうね。
無造作に盛られたように見えるのですが、摘まみ上げるとスルスルとほぐれゆく。

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蕎麦肌に散らばる細かい黒ポチと赤ポチが仄かに蕎麦の風味を添えて、じんわりと甘味を押し出します。

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汁はやはり辛めなのですが、出汁の旨味が醤油の角を程良く隠し、しかも蕎麦湯で割っても嫌みさが無いスッキリとした美味しさ。
木の素地を活かした湯桶は和風でもあるのだけど、やはりモダンさを感じるのです。

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通りすがりではまず見つけることの出来ないお店。
美味しさの余韻だけを残しながらお店を後にしました。

東伯庵かりべ

Photo_2 お店は→東京都新宿区若宮町11-7
電話は→03-6317-0951
営業は→11:30~14:30(LO) 18:00~22:00(LO)日祝は~21:00
定休日→水曜日
最寄り駅→地下鉄・JR飯田橋駅

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