小さな町歩き 東京は神田・湯島散歩
千代田区神田と文京区湯島。
区界を介して隣接する両町は、新しさの中に小さな懐かしさが残る。
この日は湯島から聖橋を渡り神田明神までを歩いた。
新しさと懐かしさの融合する施設がマーチエキュート神田万世橋だ。
神田川に架かる万世橋と昌平橋の間に続くガード下赤煉瓦造りのアーチがある。
中央線旧万世橋駅を利用して2013年にオープンした商業施設は、カフェバーなどを中心に小物などのショップが建ち並ぶ。
ここからニコライ堂に向かう途中に見つけたオーディオショップ。
真空管アンプなどアンティークな品々が並び、すぐそこは秋葉原だと思わせる。
ビルの谷間に顔をのぞかせるニコライ堂は正式には東京復活大聖堂教会といい、布教のために日本に訪れたニコライに因んで付けられた名称らしい。
聖堂は関東大震災で被災した後再建されたとのこと。
聖(ひじり)橋を渡るとここは文京区湯島となる。
聖橋は湯島聖堂へ向かう途中の神田川に架かる橋で、綺麗なアーチが描かれている。
さだまさしの「檸檬(レモン)」という曲に登場し、♪食べかけのレモンを聖橋から放る♪ 確かこういう歌詞だったと思う。
そして、♪快速電車の赤い色がそれとすれ違う♪ とつづくのだ。
後に幕府直轄学校として昌平坂学問所となり、日本の学校教育発祥の地とされるらしい。(湯島聖堂HPより)
いよいよ神田明神へ。ドラマにもある神田明神下「銭形平次」に見られる下町風情が残る印象なのですが、、、多くを戦火で失い今ではその面影を僅かながら残すのみとなった町並み。
「お静、行ってくるぜ!」、「気を付けておくれよ」そう言いながら平次の背中に火打ちをするお静の姿を思い浮かべる。
神田の家脇から大通りに出て御徒町を目指す。
一昔、二昔の東京の風情を所々に見つけながら歩いた道には
途中には素敵なお蕎麦屋さん「古拙」へと通じる三組坂があるのだが、当然この時間は中休みの時間帯だ。
ここまで来れば中央通りを渡ると御徒町はもうすぐそこ。
「池之端藪そば」・「連玉庵」、「神田やぶそば」や「神田まつや」など老舗もあって・・・
ビルの谷間を歩いてみると、これまでの歴史の一端を垣間見ることが出来る。
そんな素敵な界隈です。
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