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2015年7月

2015年7月28日 (火)

山深い東吉野村で手打ち蕎麦 奈良県吉野郡は「よしの庵」

高見川に面したかなり広い敷地に建つ大きなお屋敷をお店にしたよしの庵
広いお座敷には庭と川に面して鍵型に縁側がしつらえられている。
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川側の縁側に席をいただくと扇風機のスイッチを入れてくれた。
各席にはそれぞれマイ扇風機が置かれているのだ。
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普段なら川風が吹き込み天然の涼を感じるところだが、さすがにこの蒸し暑さではそうもいかないのだろう。
これはある意味とても贅沢。
鮎釣りシーズンインともあって、高見川で囮を流す鮎師の姿を眺めながらお蕎麦を待つ。
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おっ、お蕎麦美味しそうやないですか!
実はこの日、初めてのセットものをお願いしたのでした
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しなやかに盛り付けられたお蕎麦は僅かに透け感さえ感じ、一箸手繰るとスルスルとほどけるスマートさ。
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しばしお蕎麦を頂いた後炊き込みご飯を一口すると、薄口ながらキノコと昆布の出汁でフンワリ馬口に炊き上がっているのだが、これは後で蕎麦湯と共に頂こう。
そして鴨ロース煮
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少し厚手の鴨ロースが5切れも入っている太っ腹さなのだ。
しっとり感もほどよく感じられ、初訪問の時に単品で頂いたものより明らかに綺麗だ。
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大きめのニンジンが主人公の白和えも優しくて上品な味付けで出される。
これも素材の旨さを生かし、優しく仕上げられていた。
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蕎麦粉を溶き混んだトロトロの蕎麦湯で汁を割り、マッタリを楽しみながらひとしきり。
東吉野のゆるりとした余韻を楽しみお店を後にしたのだった。
近隣の名所は名水の七滝八坪や、丹生川上神社、そして明治維新の先駆けである「天誅組」ゆかりの地があり、最後のニホンオオカミが捕獲された地でもある。
お店は→奈良県吉野郡東吉野村木津川601
電話は→050-5005-1411
営業は→11:30~14:30(売切次第終了)
お休み→月曜日~金曜日
お車は→駐車場あり(結構広い)

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2015年7月21日 (火)

ビール中瓶! 和歌山市は「更科本店」

昨日ようやく関西でも梅雨が明けた。(とは言え昨年より二日早いのだが。。。)
少し前、まだシトシト雨の昼下がりに更科本店でマッタリと・・、そう思って訪れたのだが、和洋中揃う駅前食堂は、昼時を回っても客が途切れぬ大人気店である。
店内は親子三代が大忙しで、厨房では若大将の号令が飛ぶ。
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四人がけテーブルを一人で占拠するのは心がチクチク痛むのだが、二人がけが空いてないのでしょうがない。 ということで。。。
冷や奴と玉子焼き、で、ビール中瓶!」。
読みかけの本に目を落としていると出された「冷や奴」は、鰹節と共に盛られるザク切りネギとおろし生姜が結構刺激的。(写真忘)
そして、と~~~っても素朴な玉子焼きはミルフィーユ仕立て (^0^) 。
何とも昭和な懐かしさなのだが、紅生姜と胡瓜の千切りが添えられる。(嬉!)
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さあ、お蕎麦は釜揚げ。
和歌山の老舗は昔ながらの汁の味で食べる色白お蕎麦。
なので私がここでお願いするお蕎麦はほぼ100%湯通し鴨せいろなのだ。
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熱々の旨味タップリ鴨汁で頂く白蕎麦。
小麦粉の甘みを含んだ更科蕎麦の香りがほんのりと広がります。
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なのでアッサリ白蕎麦は、湯通しや、釜揚げ蕎麦で頂くのが美味しいと存じます。
レジスタント・スターチには当てはまりませんですけどね・・・
ハラハラとやみ上がらぬ梅雨の雨に傘をさしてお店を辞しました。
更科本店
お店は→和歌山県和歌山市美園町
電話は→
お休み→日祝祭日
駐車場→3台(すぐ前に市営地下駐車場有り)
最寄り駅→JR和歌山駅 徒歩約2分

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2015年7月12日 (日)

昼酒のマッタリ感がたまらない 大阪市阿倍野区は立呑み処「山長酒店」

守破離でお酒も頂き既にほろ酔いとなった三人組(T・H・私)は天王寺駅から「山長」を目指す。
あべのハルカスを背にして近鉄と交差する阪和線のガード脇の狭い道に入れば間もなく「山長」の看板が目に飛び込んでくる (あくまでも控えめだが) 。
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12時開店なので既に暖簾は掛かっていた。
この店は酒友H氏が以前この界隈を歩いていた時に偶然見つけたのだが、気になりながらも「一人で入るのをチョットためらった」との報告を受け、今回の訪問となったのだ。
暖簾をくぐると「いらっしゃいっ!」、なんとこの第一声がお客さんからだ ( ^^)。
もうこの時点でアットホーム感が漂う。
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お店に足を踏み入れると既に常連三方がカウンターに寄り添い、テレビの野球中継を見ながら御店主と話をされていたようだ。
メニューは乾き物や缶詰だけでなく、なんと調理品も十数品あるのだ。
とりあえずビールで乾杯を済ませ、T氏が「鱧皮!」。
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灰皿は。。。床です。昔和歌山の中華そば屋では茹で玉子の殻を床に捨てていた事を思い出した(これは屋台時代の名残なのですが、今は違います)。
常連さんが声掛けをくれ「ネットで知ったのか」と問われ前述の話をする。もう既にアットホームがフレンドリーモードに突入!!
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メザシはちょっと頭が黒い (^▽^)。
ふと棚に置かれた酒の中に「立呑山長」ラベルの小瓶が目に入った.
常連さんの話によるとこの店のオリジナルレーベルだとの事。
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夜のお店を経営のお客さんが「うちも置いてるンや」、「美味しいん?」、「飲んだことないよって知らんわ」( ^.^)( -.-)( _ _) ・・・ともあれ一瓶頂く事に (^0^)
詳細は見なかったのだが、程良い酸味が立って日本酒度の高い旨味が有るお酒だった。
常連らしいお客さんがお二方増え、南海ホークスの話などで盛り上がり、寡黙な御主人は高野山の出らしいとの情報を得るまでに到った。
そしてカウンターに置かれていた未開封の一升瓶。紅芋の焼酎「田苑 紅寿」。
「これ呑んでもエエン?」、「エエよ」、で水割りでお願いする。
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かなり濃い水割りのお代わりをお願いする頃には酔いも回り、芋焼酎の味はしたのだが紅芋との違いがもう分かりません ヽ(^0^)ノ
それでも私達の中では結構お気に入りに登録。
お会計は三人で締めて3千数百円!
一人千円チョットでとても楽しく満足感有る酒タイムの余韻を残し次の店を目指す。
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そして会話中、常連さんに「×××」へ行くんやったら「○○○」へ行け、そう勧められたあべのキューズモールへ。
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言われる通り品数豊富の割安居酒屋さんなのですが、そうはいっても最後に「×××」へ。
しかし「×××」の楽しみにしていた湯豆腐は冬場だけ、「エッ、そやった?」・・・
私は冬しか来てなかったのか??
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ほろ酔いも度が過ぎると記憶が飛びますので、「皆様、お気を付け下さいね (;^^)ヘ..」
「キズシ」でさらば。。。。
立呑み処 山長
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お店は→近鉄南大阪線河堀口駅徒歩1分
電話は→06-6714-0200
お休み→元日
最寄り駅→近鉄南大阪線河堀口駅徒歩1分
     JR阪和線美章園駅徒歩5分
お車は→飲酒運転は×です

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2015年7月 8日 (水)

蕎麦屋酒、今度は飲む・・大阪市中央区は「守破離」

初訪問の前回はノンアル守破離だが、間髪入れずの再訪は飲む気満々!!

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蕎麦友T氏と飲み友H氏の3人で意気揚々開店10分前に到着。既に一組の待ち客。
しかし開店時には前回同様私達の後ろに十数人の人が並んでいた。

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穴蔵のようなお座敷に席を頂き「生中三つ! カマンベールもろみ漬け! 茄子の炊いたん!べっこう卵!」(数ある一品はお昼の制約があり注文が限られるのが残念)

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茄子、旨っ!
この時期やっぱり茄子! 出汁が効いた優しい味におろし生姜がピッタンコ。

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カマンベールのもろみ漬け。チーズの味を楽しみ一杯、そしてもろみ味噌でもう一杯。

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これは「おざわ」の甘めとは違い、塩味の効いた酒飲み用の味付けで、先日頂いた「南三陸」の物と似ている。

酒の合間にチビチビ舐めるように摘まむと、知らぬ間にお酒お代わりとなる酒肴正統派。

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ということでお代わりは新潟「八海山」。
日本酒若葉マークの私にもスッキリとした口当たりがお気に入りで、フルーティーな香りが美味しい酒なのだ。
目の前置かれたグラスは6尺程だが、錫の受け皿に溢れ出た量を入れると
正一合は十分有るだろう。

そしてお蕎麦は+200円で十割のざるをお願いした。

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抜き身挽きぐるみで打たれているお蕎麦は薄~い小豆色に包まれ、艶やかな蕎麦肌は見るからに美味しさを醸し出ているのだ。
一手繰りすると印象通りモッチリとした食感、そして蕎麦の味がフワーッと広がる
「これ美味しいわ~っ」

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前回頂いた太切りとはまるで印象が違うのだ。
少し端切れが混じりはするものの、切り揃えも比較的丁寧な部類かも知れない。

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蕎麦湯は蕎麦粉を少し溶き込んでいて、あえてダマを残している。
H氏は「ダマも美味しい」と言いながら蕎麦湯を楽しんでいた

+200円で頂く十割蕎麦の価値は十分有ると思います
次回は粗挽き加減の細切りを頂きたい、そう思いながらお店を後にしました。

守破離(しゅはり)

Photoお店は→大阪市中央区常盤町1-3-20
電話は→06-6944-8808
営業は→11:30~15:00(LO14:30) 17:30~23:00
お休み→年末年始
最寄り駅→地下鉄谷町4丁目徒歩約5分

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2015年7月 5日 (日)

冬眠する店 奈良県は吉野郡下市町「芳熊庵くまそば」

ここ「芳熊庵(ほうゆうあん)くまそば」は冬近くなると冬眠するお蕎麦屋さんだ。

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昨年の冬眠前に新蕎麦を頂いて以来、今年初訪は紫陽花の頃の訪問となった。

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長屋門をくぐり庭の脇を通ると現れる大きなお屋敷が店だ。

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吉野川に面した斜面に貼り付くようにかたまる小さな集落に在るお蕎麦屋さんには、川から吹き上がる風が風鈴を揺らしながら室内を通り抜ける。
これがとても心地よい。

この日は絶対熱盛り(あつもり)と思っていたのだが、この風ですぐに冷めてしまいそう。

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熱盛り蕎麦とは溶き卵に熱々の蕎麦汁を注ぎ入れ、熱々のせいろ蕎麦を浸けて頂く泉州では普通に出され、堺の「ちく満」で出されるせいろが有名だが、芳熊庵ではなんと卵が二個付く太っ腹 (^o^)
ちょっとしたハプニングがあったけど、溶き玉子に熱々の汁を注ぎ入れました。

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結構モチッとしていてちく満とはまた違う味わいなのだが、当然の如く中盤戦からだんだん蕎麦がほぐれにくくなっていく。
このタイミングで蕎麦湯を出して頂ければ、少量を蕎麦にサッと回し掛け解きほぐすことが出来るのですが・・・
一品のゼンマイ煮物は素朴な味で、歯応えを残しながらも軟らかい。

蕎麦汁は熱盛り蕎麦には丁度良い味に仕上げられています。

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蕎麦湯を注ぎ入れると花が咲いたように玉子がフンワリと凝縮する。
二枚で出される掻き揚げはお蕎麦と共に一枚頂いて、蕎麦湯と共にもう一枚を頂いて。

伸びやかにのんびりと心地よい食後の余韻を十分楽しむことが出来る。

帰り際、御主人とまたまた堺「ちく満」の話をしてお店を後にしました。

Photo_2

芳熊庵くまそば

Photo_3 お店は→奈良県吉野郡下市町阿知賀野々熊3290
電話は→0747-52-9188
営業は→11:00~17:00
お休み→月曜日(祝は翌火曜休、冬期)
駐車場→有り(7台くらい)
最寄り駅→近鉄六田駅 約2.3km

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2015年7月 1日 (水)

茹だる暑さには酢橘蕎麦 大阪府堺市は「唐変木」

大泉緑地のすぐ西側にある手打ち蕎麦屋さん「唐変木」。
昨年12月に開店した三軒長屋の一軒に居を構えるお店は今回三度目の訪問となる。

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靴脱ぎを上がると店内には静かにモダンジャズが流れる。
4席ほどのカウンター席に、三卓のテーブルが有るだけのとても小さなお店だ。

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この日は今年初のカーエアコンに今年初の半袖、そして今年初の酢橘蕎麦
外は30度超えの茹だるような暑さで、酢橘の酸味を体が欲していたのかも知れません。

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散らされた酢橘の緑がものすっごく清涼感をそそります
そのままで食べ進むと酸味や苦味がきつくなるので、自分の好みで小皿に取り出しながら食べ進むのが良いでしょう。

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冷たいかけ汁に爽やかな酸味が合わさり火照った体をスーッと冷やしてくれる。

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酢橘蕎麦でもキッチリコシの入るお蕎麦は、十分に食感を楽しませてくれる存在感。。。

食後とりとめも無くお蕎麦の話をしてお店を辞しました。

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昨年12月開店のお店は、まだ一品まで手が回らないようですが・・・少しずつメニューに載せていきたいようで、これからの可能性が楽しみなお店

頑張って下さいネ

唐変木

Photoお店は→大阪府堺市北区新金岡町5-6-103
電話は→072-250-5151
営業は→11:30~14:30
お休み→月曜・第2・4日曜                           
電車は→地下鉄 新金岡 徒歩約10分
駐車場→店から西二筋目南入るCP駐車券

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