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2015年7月 5日 (日)

冬眠する店 奈良県は吉野郡下市町「芳熊庵くまそば」

ここ「芳熊庵(ほうゆうあん)くまそば」は冬近くなると冬眠するお蕎麦屋さんだ。

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昨年の冬眠前に新蕎麦を頂いて以来、今年初訪は紫陽花の頃の訪問となった。

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長屋門をくぐり庭の脇を通ると現れる大きなお屋敷が店だ。

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吉野川に面した斜面に貼り付くようにかたまる小さな集落に在るお蕎麦屋さんには、川から吹き上がる風が風鈴を揺らしながら室内を通り抜ける。
これがとても心地よい。

この日は絶対熱盛り(あつもり)と思っていたのだが、この風ですぐに冷めてしまいそう。

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熱盛り蕎麦とは溶き卵に熱々の蕎麦汁を注ぎ入れ、熱々のせいろ蕎麦を浸けて頂く泉州では普通に出され、堺の「ちく満」で出されるせいろが有名だが、芳熊庵ではなんと卵が二個付く太っ腹 (^o^)
ちょっとしたハプニングがあったけど、溶き玉子に熱々の汁を注ぎ入れました。

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結構モチッとしていてちく満とはまた違う味わいなのだが、当然の如く中盤戦からだんだん蕎麦がほぐれにくくなっていく。
このタイミングで蕎麦湯を出して頂ければ、少量を蕎麦にサッと回し掛け解きほぐすことが出来るのですが・・・
一品のゼンマイ煮物は素朴な味で、歯応えを残しながらも軟らかい。

蕎麦汁は熱盛り蕎麦には丁度良い味に仕上げられています。

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蕎麦湯を注ぎ入れると花が咲いたように玉子がフンワリと凝縮する。
二枚で出される掻き揚げはお蕎麦と共に一枚頂いて、蕎麦湯と共にもう一枚を頂いて。

伸びやかにのんびりと心地よい食後の余韻を十分楽しむことが出来る。

帰り際、御主人とまたまた堺「ちく満」の話をしてお店を後にしました。

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芳熊庵くまそば

Photo_3 お店は→奈良県吉野郡下市町阿知賀野々熊3290
電話は→0747-52-9188
営業は→11:00~17:00
お休み→月曜日(祝は翌火曜休、冬期)
駐車場→有り(7台くらい)
最寄り駅→近鉄六田駅 約2.3km

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