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2015年9月

2015年9月30日 (水)

大津に手打ち蕎麦屋出来てた 滋賀県大津市は仰木の里「そば処だるま」

だるま? こんな所まで店を出したのか新世界だるま (いえ蕎麦屋です!
私はだるまより隣の越源が好きだ。(しつこい!蕎麦好きなら「達磨・翁」だろッ!
面白くも無い一人ボケ突っ込み・・・・失礼しました (_ _) (_ _)
さて、湖西道路の仰木・雄琴インター北東に広がる、仰木の里という大規模な開発団地がある。その一角に手打ち蕎麦の店が出来ている。
店の名は「仰木の里 そば処だるま」。

開店5分前に到着するとご主人が現れ、この後緊迫のやりとりが始まる
ご予約の方ですか?」、「いっ、いえ違いますが」、「チョット待ってくださいね」と言って暫し店内に入った後「今日は予約が多くて」、って・・・まさか・ ・ ( ゜ o ゜ ; )
「普通盛りなら一人分ご用意できますが」、「そっ、それで十分です!!」。
「よかった~~っ」、どうやらお蕎麦を戴けるようだ。
そんなこんなでお店外観の写真を撮るの忘れました (;^^)ヘ..
お店に入ろうとすると入口脇には「本日はお蕎麦が売り切れのため終了」・・・開店と同時に閉店?? 本当に本当に一人前残っていて良かったよう~っ  (;。;)

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店内に入るとまず目を引くガラス製品の陳列(グラスや箸置きなどを販売しています)
見回すとシンプルでスッキリとしたデザインのL字型店内は、手前にテーブル席5卓、その奥には二間続きのお座敷があるようです。

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単品はざる蕎麦2種、汁蕎麦4種に一品が数種、コース物も三種+お子様コースがある。

天ざると揚げ蕎麦掻きのセットをお願いしたのだが、この日は予約で蕎麦掻きが足らないようで、「天ざる」だけを戴くことにしました。

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「お蕎麦はお塩でもお試し下さい」ミル入りの岩塩が添えられています。

奥様に「予約制でしたか?」、「いえいえ、日によってドカスカがあって・・」

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抜き実(そば殻を取った蕎麦の実)の二番粉をメインにブレンドした感じのお蕎麦は平打ち加減で打たれ、比較的綺麗な仕上がりとなっていますが、お蕎麦の盛りが少し・・
手繰り上げるとスルスルとほどけて・・とは行きませんでした。
抜き実十割は意外とあっさりなので、舌に残る仄かな蕎麦の味を探しながら食べ進む。
お蕎麦が苦手という人にも親しんでもらえるだろう。(蕎麦アレルギーは×)

お塩でも頂いてみよう


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お塩はざる蕎麦の上からミルで削り出すようですが、これだとお蕎麦全体にお塩が散らばり、盛り汁を使う時もお塩の辛味がプラスしてしまいます。
なので天麩羅を篭の脇に寄せ、敷紙の上にミルでガリガリ。お箸で手繰り上げたお蕎麦にそのお塩を一つまみ。 中々いける。

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次に天麩羅にも一つまみパラッ。 これも良い!
ベタつき感が全くないサクッとした歯応えで、本当に油で揚げたのか?」的な感じの仕上がり。(お塩は付きにくいですが・・)
するとご主人が「せっかく遠方からお越し頂いたのに・・本来2個なのですが今日はどうもこれだけしか」、なんと揚げ蕎麦掻きを一つ出してくれたのだ。 (*^O^*)
いえいえこれは本当に申し訳なく・・・でもせっかくなので有がたく頂戴しました。

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お箸で割ると外はカリッとしているのだが、中はモッチリとした触感。

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食べるとフンワリ蕎麦の香が広がり、しかも添えられる自家製エゴマ味噌。
これでお酒を飲みたい! そんな酒飲みの琴線をキッチリつま弾きました。

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少し個性を感じる盛り汁は味醂が前に出て、サラッと系蕎麦湯で割ると出汁の香と共に個性も前に出てくるようです。(これは好みの問題でしょう)
気持ち良いお店で気持ち良い接客にとても印象が良い「三良いお蕎麦屋」
まだまだ不慣れで(確かそう言われたような気がします)
お勘定の時「お塩用の小皿を付けると良いですよ」と伝えました。
帰り際に見送りの奥様(たぶん)、「これからどちらに?」、「久しぶりにマキノ町へ行き、朽木を回って帰ろうと思います」、「まあ! それはお気をつけて」。
お蕎麦はアッサリでしたが、とても好印象のお店でした。
次回は予約でコースを頂きたいっ! そう思いながらこの日の幸せ終了です。


仰木の里 そば処だるま
お店は→滋賀県大津市仰木の里5-10-20
電話は→0775-575-1810
             090-5053-0243
営業は→11:30~15:00
定休日→火曜日
最寄IC→湖西道路 仰木雄琴IC 約4分
最寄り駅→JR湖西線 おごと温泉駅 約1.7km
備 考→完全予約制ではありませんが電話1本入れた方が良いようです。

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2015年9月28日 (月)

蕎麦掻きの約束・・三重県伊賀市は甲野「我流庵かかかび」

前回訪れたのは春の終わり、周辺には色づき始めた麦の穂がたなびいていた。
帰り際ご主人と蕎麦掻きの話をしたのだが 「次回是非蕎麦掻きを食べてもらいたい」とのお言葉を頂き、かなり間が開いてしまった訪問となったのだ。

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小さな橋を渡った倉庫前の駐車場には車は無く、どうやら一番乗りのようです。

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駐車場から大きな鯉が泳ぐ泉水の前を通る頃、家の壁に我流庵の文字が見えます。

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こちらのお店は中庭の右手奥にある縁側横の勝手口が入口。

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入口横には本日のメニューが置かれています。

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靴脱ぎから厨房を除き、ご主人にご無沙汰の挨拶をしていつもの席に収まりました。

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お茶を出してくれた奥様に迷わず 「 鴨つけ蕎麦をお願いします!!」。

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実は冷やかけにも心引かれたのですが・ ・ ・ ( ここの冷やかけ美味しいから )
読みかけの本に目を落とし始める事しばしの後、何と出てきたのは蕎麦掻き!!

どうやら前回の約束を覚えていてくれたようです。

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ゴツゴツ感ある結構野性的な表情ですが、お箸を入れると程良い堅さで綺麗に切り分けることが出来ます。(お箸にネットリと纏わり付かないタイプ)

一口するとまず粗挽きらしさを伴う舌触り、次に噛み締めた時感じるプチプチ感が歯応えに楽しい変化をもたらし、そしてジュワッと穀物感が広がるのは長野県伊那産粗挽きで、
ご主人が製粉会社に注文を付けたこだわりの蕎麦粉で仕上げた蕎麦掻き。

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思わずメニューに蕎麦掻きの文字を探したのですが、まだどこにも見つけることが出来ませんでした。

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細切りに切られた青ネギと筒切りの白い部分が浮かぶ鴨汁には、柔らかい鴨肉が5枚程入り、甘辛さのしつこさを感じさせない仕上がり

カチッと打たれた細切りの蕎麦は北海道新産の新蕎麦。

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お蕎麦だけでも戴けるのですがあえて鴨汁にドップリと浸し、汁をたっぷり絡めながら鴨出汁の旨味と共に戴こう。

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肉厚の鴨肉がまた柔らかいこと。
程良い甘みと辛味の効いた鴨汁は、それでいてしつこさが全くない。

ビールが飲みたい・・・心の底からそう思う。

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お客さんも一段落したこのタイミングでご主人とお蕎麦談義に入ります。

蕎麦掻きの感想から蕎麦粉の話に移り、蕎麦掻きに使った伊那産の粗挽き粉と高知産の蕎麦粉を出してくれました。

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ご主人曰く、高知産は個性的で、伊那産を6割混ぜるとバランスが取れた美味しさに仕上がるらしいのですが、一つまみすると粗挽きは特有の香ばしさを感じ、微粉に近い高知産は・・・エグ味か!
そう、高知産だけで打つとこのエグ味が前に出るようです。(私は食べてみたい!)

蓼科の植物である蕎麦には少なからずエグ味が存在するのだが、品種改良が進みバランスがとれた蕎麦が多い中、在来種的な蕎麦なのだろうか。

いろんな蕎麦粉を試してみたいというご主人。

まだまだ飽くなき挑戦が待っているのだろう、そう思いながらお店を辞しました。



我流庵かかかび

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お店は→ 三重県伊賀市甲野1629
電話は→ 0595-51-4307
営業は→ 11:30~14:30
お休み→ 月・火・第四日曜
最寄り I C → 名阪国道中瀬 I C ( 約8km )
駐車場→ 有り

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2015年9月23日 (水)

丹波でお気に入りのお蕎麦屋さん 兵庫県丹波市は青垣 「三津屋妹尾」

前回お伝えの思わぬ時間を浪費した「杜の蕎麦や」を出てから「三津屋妹尾」に電話を入れると、奥様に「OK」との返事を頂き速攻で青垣を目指しました。
春の奥丹波蕎麦街道祭りでは「またお店にも来てね」と奥様に言われて以来の訪問です。
この時間なら貸し切り状態か。。。いえいえ駐車場の空席は一台分!!

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縁側の席を頂き奥様にご無沙汰の挨拶をした時、「タマ駅長って有名だったのね、TVでお葬式のニュースを見てびっくりした」、、(そうです、かなり有名だと思います)

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こちらの鯖寿司は甘さよりも少し酸味が勝つ素朴な味付けで、この日も頂こうと思っていたのですが残念ながら売り切れ。ということで鴨汁蕎麦と出汁巻きをお願いしました。

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読みかけの本に目を落とし、出汁巻きをつまみながらお蕎麦を待ちます。

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ここがお気に入りなのはご夫婦の人柄と共に、お店の入口を入った瞬間に時間の流れが緩やかになったような気がするからなのでしょう . 。o○


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鴨汁の器は一人鍋程の大きさで、お蕎麦は粗挽き加減の熱盛りです。

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お蕎麦だけで頂くとムンッとした熱盛り特有の風味が口の中に広がり・・・

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このまま頂きたいところですが鴨汁なのでドップリと汁に浸けて頂きました。

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注文を済ませその後の楽しみを待ち、食べ終えた後の余韻でまた楽しむ。
せっかくの休日ならゆったりと・・・

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それが出来るお客さんだけが感じる時間の流れがここにはある。

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お客さんが一段落して蕎麦湯を頂きながら 「和歌山に新しいお店が二軒出来ました。」、「凡愚でしょう、案内状を頂きました」、「えっ、知ってんの? 案内状きたん?」、「ここの開店の頃にちょくちょく行きましたから」。
やはり凡愚の影響は計り知れなかった

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大正ならいざ知らず、丹波からは遙か遠くの地 「天野」。
恐らく妹尾のご主人が訪れる前に私が二度目の訪問をしているかもしれない、そう思いながらお店を後にしました。

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通い始めてもう何年が過ぎただろうか・・・
これでこの日の幸せ終了です。
三津屋妹尾
お店は→兵庫県丹波市青垣町田井縄640
営業は→11:00~15:00
電話は→0795-87-2550
お休み→火~金曜日
最寄IC→北近畿豊岡自動車道 青垣IC 約 5 分

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2015年9月20日 (日)

困難を乗り越え辿り着く手打ち蕎麦の店 兵庫県丹波市は今田「杜の蕎麦や」

<第一の困難>
私の車にはカーナビが付いていない   ( ゜ o゜ ;)
南丹篠山口インターからそう時間はかからないはずなのに・・・
いつまで経ってもたどり着かない ^^; なんと三田市まで戻ってしまっていた。
実は国道176号「古市交差点」を国道372号へ右折し忘れたのだ。 (^0^)
<第二の困難>
国道372号の「今田交差点」を南に入り、暫く進むと右手に小さな看板を見つける。
そこを曲がり急な坂道に入るのだがこれが危ない。
上り坂に入る屈折角度がかなりきつく、 車高の低い フェラーリ などは絶対無理です。
( フェラーリ でここにお蕎麦を食べに来る人はいないかとは思いますが )
同じ イタ車 の愛車でも斜め進入で辛うじて入口はパス、 出口ではフロントスポイラーの底を少し擦りました。 (フェラーリで無くて良かった (:-) )

そんな過酷な道のりをたどらなければ行けないお蕎麦屋さんとはどんな所なのか。

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通りからはその姿を見せず、小さな看板だけが頼りの、ある意味秘境的お店。

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入店すると目に入るなは一般家庭のダイニングキッチン風景で、 左手のお座敷を合わせ四人掛けのテーブル二つ、 四人掛けと二人掛けの座卓が二卓の小ぶりな店内。  今ではそう珍しくなくなった 「自宅改装型」 のお蕎麦屋さんだ。

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メニューには温冷数種のお蕎麦が並ぶのですが、 今日のお勧めは辛み大根蕎麦と天麩羅もりそばと有り 「 天麩羅もり蕎麦 」 の方をお願いしました。

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まず出された天麩羅の量はチョット少なめですが、 お蕎麦のお供にはこれくらいが良いのかもしれません。  添えられたお塩で頂きます。

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そして、 そう遅れる事出されたお蕎麦は少し色白で、丸抜きの二八でしょうか、 そのままで一手繰りするとフンワリと バランス良い旨味 が舌に広がります。

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カチッとしたお蕎麦とは少し違うのですが、 モッチリとした食感が楽しくて素敵。

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たまに盛りツユをなめると鰹風味がフンワリと前に出る。

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蕎麦湯は白濁サラサラ系で、 出汁の香を楽しみながら頂きました。

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十割田舎蕎麦もチョイス可能とのことで、 次回はぜひ田舎で辛味おろしを頂こうと思いながらお店を後に車のハンドルを青垣に向けたのでした。
これでこの日の一つ目の幸せは終了です。



杜の蕎麦や
お店は→篠山市今田町下小野原50-3
電話は→079 - 506 - 2813
定休日→月・火・水曜日
駐車場→有り(6台?)
最寄IC→舞鶴若狭自動車道  丹南・篠山口 (約11km)

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2015年9月17日 (木)

もうすぐ終了スダチ蕎麦・・ 和歌山市は毛革屋丁「手打ち蕎麦 中道」

秋の気配が訪れ始めると毎年思うのが「もうスダチ蕎麦が終了するんだな・・」
冷やかけ蕎麦にスダチの輪切りを散らしたスダチ蕎麦は私にとって夏の風物詩。なので汗ばむ季節には必ず何度か食べるお蕎麦なのだ。
この月末時期は仕事の都合もあり訪問できないので、この夏最後のスダチ蕎麦を頂いてきました。

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店内にはご主人の好きなジャズバラードが会話を妨げること無く静かに流れている。
まずは「豆腐もろみ漬け」でビール。

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そば屋の酒アテには「豆腐味噌漬け」と「豆腐もろみ漬け」が有り、どちらもお酒やビールに合うのだが、「豆腐もろみ漬け」は「山ウニ豆腐」と表記される店が多いようだ。

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そして出汁巻きもお願いした。

和歌山の蕎麦好きなら一度は訪れた事のあるご主人の実家「信濃庵」。ここの定食にご飯と共に添えられる、細切り昆布の佃煮が載った一切れの出汁巻きを目当てにする人もきっと多かったはずだ。

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ようやく夜限定で出されるようになった出汁巻きは、焼きたて熱々を食べてもらいたいというご主人のこだわりだったためなのだ。

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〆にはこの日目的のスダチ蕎麦

丼一面に薄くスライスされたスダチは散らばり、清々しい清涼感を醸し出している。

冷やかけなのでお蕎麦にもしっかりとしたコシが残り、かけ汁はほのかな酸味と共に出汁の旨味を表に出すバランス良い仕上がりなのだ。

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提供はシルバーウィークか今月末までか。

とりあえず私の夏蕎麦はこの日で終了しました。



手打ち蕎麦 中道

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お店は→和歌山県和歌山市毛革屋丁7
電話は→073-423-1005
営業は→11:00~13:45(LO) 17:00~20:00(閉店)各売り切れ終了
定休日:木曜日と水曜の夜
駐車場→あり
最寄り駅→JR和歌山駅徒歩約10分

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2015年9月15日 (火)

営業時間は変わっていなかった 大阪は道頓堀 「手打ちそば 星(あかり) 」

土日は通し営業の便利で美味しいお蕎麦屋さん 「手打ちそば (あかり)」 。
かなりお気に入りの店だったのだが、昨年奈良・京都の町歩きの帰りに訪れると三度閉まっていたのだ。(通し営業やめたのか?)
この日も奈良歩きの帰り、この時間なら空いているだろうと訪れると・・・開いていた。
ご主人曰く営業は以前通りで「たまたま食事行って閉めてた時?」 (・0・)
ということでかなり久しぶりに訪れた道頓堀「星」でお蕎麦を(ビールも)頂いてきた。

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ここで私の定番酒肴はナメコおろし。福井県産の辛み大根を使った大根おろしの薄紫が色を添える。 もちろんお蕎麦も福井県産だ。

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久しぶり、この辛さ。
ナメコの甘さと鰹の風味が大根の辛味を包み込むのだが、 それでも結構辛さの抵抗が激しく、 チビチビと箸で運ぶとピリピリが舌に広がりグイグイとビールが進んでしまう

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そしてこの時間、貸し切り状態なのでマスターに 鴨汁の先出し をお願い!!

鴨汁蕎麦の鴨汁だけを先に出してもらい、それをアテにまたビールを頂きながら、 久しぶりにマスターとの蕎麦談義に花を咲かせた。

(なので具材が入った写真を撮るのを忘れました・・・ ( ^.^)( -.-)( _ _) )

鴨汁はお蕎麦との一体感が美味しいのだが、 こちらではいつもビールのお供  (^□^)

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頃合いを見て お蕎麦だけ をお願いします。

きっちりと 角 を出し、手繰り上げると しなやか で、噛み進むと 程良いコシ を残しながら、ちゃんと 蕎麦の旨味 が感じる仕上がり。  これが 「星」 の持ち味なのだ

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かなりコッテリそうなのにコクを伴いながらアッサリと仕上げた鴨汁。

トロトロ蕎麦湯を入れて底から鴨汁を掻き上げるように一混ぜ幾口か楽しんだ後、味を調整するようにまた一混ぜします。

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そうして蕎麦湯を頂きながら、「この間新しいお店出来たんやけど・・」、「凡愚やね」、 「そう、8月半ばに行ってきた!」、 「えっ、もう行ったん、さすがやね・・、電車やったらどう行ったらええんやろ」。

「JR 和歌山線乗って、笠田駅からコミュニティーバスで15分かかれへんみたい」。 「大阪から 南海 で行かれへんの」、

南 海 高野線で橋本駅まで行って、 JRで 笠田駅まで戻る方が早いかも」

そんなたわいない会話を交わしながら、とりあえず今までどおりの土日通し営業との確認を得てお店を後にしました。



星(あかり)

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お店は→大阪府大阪市中央区道頓堀1-1-9 豊栄ビル 1F

電話は→06 - 6212 - 5450

営業は→平日 12:00~15:00 18:00~0:00 ( 金曜~3:00 )
        土日祝 11:30~0:00 ( 土曜は~3:00 )

お休み→不定休(ほぼ営業)

最寄り駅→地下鉄日本橋駅 徒歩3分程度

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2015年9月12日 (土)

小さな町歩き 今井町だけじゃ無い古い町並み 奈良県橿原市「札の辻界隈」

前回の今井町に引き続き大和八木駅界隈を少し歩いてみよう

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まずはその前に今井町で一息つくため「古伊」の暖簾を潜った。
ここは比較的早くから営業を始めたお店だ。まずはその前に今井町で一息つくため「古伊」の暖簾を潜った。

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古伊に初めて訪れた頃は固くて開けると外れそうになった引き戸が、今はそう力を入れること無く開けることが出来るし、裏には屋外テラス席も整備されている。

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抹茶セットの和菓子は・・恐らく初めての埴輪まんじゅう。
店の前や向かいには「今井名物 埴輪まんじゅう」?という旗がたなびいていた。

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お茶は纏わり付くような濃茶(こいちゃ)ではなくアッサリとした御薄(おうす)で、埴輪まんじゅうも軽い生地に甘み抑えめの餡という今風の組み合わせ。
ほっこり一息ついて大和八木駅へ向かったのだ。

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橿原市は今井町散策や神宮参拝や、それに明日香村に向かう通過点でしか無かった。
近鉄大和八木駅周辺は再開発が進んでいるのか整備途上の道路や空き地空間も目立つ。

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その空間から東南に位置する界隈は、趣を残す懐かしい町並みがあった。
白漆喰の壁に卯建が上がっている家が現れ始める。

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暫く歩き回っていると交差点の角に大きな二階屋が現れた。
ここは八木の「札の辻」といい、高札が建てられた場所のようだ。

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その建物は大きく窓を開け放ち、旅館か?と思ったら交流会館だった。
入口を除くとボランティアらしき女性の説明に聴き入る女性3人の姿が。

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反対側には昔ながらの赤いポストと共にこれまた重厚なお屋敷。
帰宅後調べるとやはり旅館跡で下ツ道を挟んで両側に建物があったらしい。

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なにげなく歩いた大和八木駅の南北地域。
ここには今井町に負けず劣らずの風情ある町並みが存在した。

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一度気合いを入れて歩きに来ようと思いながら電車に乗り込んだのでした。


古伊

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お店は→奈良県橿原市今井町4-6-13
電話は→0744-22-2135
営業は→平日:午前10時半~午後5時 土日祝日は午後5時半まで
お休み→月曜日
最寄り駅→近鉄八木西口駅

八木札の辻交流館

最寄り駅→近鉄大和八木駅

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2015年9月10日 (木)

小さな町歩き 奈良県橿原市は「今井町」散歩

小さな町歩きでもたまにご紹介する今井町は、平成5年に県内で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区 (重伝建) の指定を受けました
ちなみに日本で最初の指定は昭和51年9月4日、仙北市角館・南木曾町妻籠・白川村荻町・京都市産寧坂・京都市祇園新橋・萩市堀内の6カ所でした。が、現在は43道府県90市町村で110カ所が指定を受けています。

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今井町は浄土真宗称念寺を中心として寺内町を形成し、木材業など多くの商家が町を支えるようになり、「今井千軒」などと言われるようになります。

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戦国時代末期には「海の堺、陸の今井」と賞される程に繁栄を極めたようです。

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環濠集落のように四方を堀で囲み、外敵から身を守る都市として様相を変えてゆき、戦国の動乱期を乗り越え、江戸時代に入っても財力の衰えを見せず「大和の金は今井に七分」とまで言われるような繁栄が続きました。

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しかし明治に入ると徐々にその華々しさに衰退の影を落としていったのです。

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そんな往時を偲ばせる古い町並みを今に残しているのですが、私が今井町を歩き始めた頃、町のお婆さんに聞いた話は  「若いもんがみんな町を出て行ってしもて今井には空き家が一杯や・・

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確かに綺麗なお屋敷も多く残っていたのですが、家主を失い崩れ落ちそうな家も結構あって、町の起源となった称念寺の本堂でさえもかなり老朽化が進み、屋根が落ちるのではと思う有様でした。

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しかし空き家対策や電線の地中化などが徐々に進み、かなり綺麗な町並みを取り戻し、また、町づくりのNPOも設立され、空き家の斡旋から家主との仲介にとどまらず、町屋体験なども精力的に行っているようです。

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ただ町が綺麗になる程人工的な無機質さに人々の生活感が薄れていくようで・・、こんな微妙な思いを抱く私は、たまにしか訪れない来街者だからなのでしょうね。

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やはり町が元気になってこそ町が存在し続けるのですから。

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昔はほぼ無かった町屋カフェや小物店などが徐々に増えてきて、若者の顔を見受けるような町になってきたような気がします。

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この日夏の終わりを予感させる秋の雨がそぼ降る今井町、重伝建の町並みはとても静かに時を刻んでいるかのようでした。


今井町

場所は→奈良県橿原市今井町
問合せ→今井まちなみ交流センター「華甍」
駐車場→交流センター裏に有り
最寄り駅→近鉄大和八木駅徒歩約10分、八木西口駅徒歩約5分

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2015年9月 6日 (日)

重伝建のお勧めランチ 奈良県橿原市今井町は「粋庵」

寺内町として繁栄し「大和の金は今井に七分」と言われる程の勢力を持った今井町は、その古い家並みを現在に伝えていたのだが、老朽化や空き家が増え危機に瀕していた。
平成5年、「国の重要伝統的建造物群保存地区」の指定を受け再興に乗り出した。(のだと思う)

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近鉄大和八木駅から南に徒歩10分弱、JR線のガードを潜ると飛鳥川に架かる赤い橋が現れる。その橋を渡れば今井町の北東角の入口ともいえる場所である。

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堤防を西に下った所にある「」で昼食だ。(着いたとたんにもう昼食か・・・)
久しぶりに訪れた粋庵は昼夜の二部制で、昼にはお得なランチセットが有り、夜には割烹使いが出来る手打ち蕎麦と和食のお店なのだ。

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ランチタイムメニューは「今井膳」1,000円が断然お得で、炊き合わせや揚げ物などが少量ずつワンプレートに盛られ、ご飯と香の物、それにお蕎麦が付くのだ!・・が、この日お願いしたのは・・・

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「今井膳」のおかずとお蕎麦にビール(中)か日本酒がセットになった「粋庵膳」1,500円! その辺の居酒屋のほろ酔いセットを凌駕する素敵ほろ酔いランチ!!

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十年程前に訪れた時の内容とは、季節物以外変わっていないのだが、何と値段も変わっていない素晴らしさ!!(確か)。

そして食べ始めて暫くするとお蕎麦が出されました。(営業の形態上仕方有りません)


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料理屋さんで出されるお蕎麦は比較的アッサリ蕎麦が多く、出し香る汁の味を重ねてトータルで美味しく頂く。(なのでTPOをわきまえて頂こう)

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それでもキチッと打たれたお蕎麦は星が散らばり、透け感有る細切りの綺麗な仕上がりだ。
昨日今日のお蕎麦屋さんとはチョット違う素敵さを伺える。


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白濁サラッと系の蕎麦湯は少し甘みのある盛り汁の出汁を引き出し、ほろ酔いの体に美味しくほっこり染み渡りました。
厨房ではテキパキ仕事をこなす寡黙なご主人、11:30~13:30という短いランチタイムだが、午後1時を待たずして売り切れとなることも多く、予約を入れる方が良いだろう。(でもチョット仕込み少ないかも)

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こんなほろ酔いセットも有ったのか(粋庵膳です!)
電車で来たら次回も頂こう! そう思いながら今井の町に足を踏み出したのでした。



粋庵(すいあん)

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お店は→奈良県橿原市今井町1-4-35(今井の北東角付近)
電話は→0744-29-3807
営業は→11:30~13:30、17:00~22:00
お休み→月曜日あ・年末年始(臨時休業有り)
最寄り駅→近鉄八木西口駅 徒歩2分程度

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2015年9月 2日 (水)

粗挽きをお酒と共に楽しもう 京都市伏見区は藤森 「いまふく」

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伏見きっての名店かもしれない。(チョットオーバーか)

蕎麦仲間のO氏が伏見稲荷に訪れた際に偶然見つけたお店「いまふく」。
昨年10月に訪れて以来また来たいと思いながら、ようやく二度目の訪問となった。

 

同行は前回同様に蕎麦仲間のT氏(いまふく超お気に入り)とご一緒。

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初回はアラカルトだったが、、、

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今回は奮発して「お昼のおまかせ2,500円」だ。(-.-;
(以前頂いた鴨と季節野菜のバターソース炒めもお願いしたのは言うまでも無い)

テーブルは二人掛けが二卓と四人掛け一卓、それにカウンター三席といういたって小ぶりな店内ながら、シンプルで小綺麗にまとまった心地よい空間。

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「お昼のおまかせ」は前菜三品から始まる

ビールはキリンハートランド。(T氏は飲んだこと無いと言い張り、私は京都鷹峯の手打ち蕎麦「はり江」で飲んだやろと突っ込む。)

右端から鴨ロース煮、穴子白焼き、肝煮(たぶん鴨・・・だと思う)

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既にここで二本目突入だ、ハートランド! (^▽^)

次に出されたのは粗挽き蕎麦掻きと、それを作ったお鍋にこびり付いた薄いお焦げが出されたのだ。

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素朴で野趣溢れる表情には結構力強さを感じる蕎麦掻きには、蕎麦味噌と山葵が載る。

切り分けると弾力を伴いながらお箸が入り、少し粘り気のある手応えである。

蕎麦味噌と山葵を交互に、また、少し甘めの漬け汁で頂けば、見た目の印象に反して優しい味わいが広がります。



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そしてこのお焦げがまた箸休め的で良い。酒飲みの心をキュッと押さえるのだ。
店のゴミ箱に収まるはずのこびりつきお焦げがお客の胃に収まる。

ここで例のミニフライパンが出されました。
鴨と季節野菜のバターソース炒め。

取っ手に巻かれた布がかわいくて・・・

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やっぱりこれもエエわ! 鴨や油もおいしいわ!

この店が家から徒歩5分の距離なら、いつもヘベレケになって這って帰るかもしれない。


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鯖寿司は肉厚の背と薄い腹身で酢飯を三角に包んだトライアングル

鯖が甘い!、しかもその甘みと酢飯の酸味が絶妙なバランスを取っている。
(アニサキスがご心配の方にはお勧めできませんが)


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思わず焼酎お湯割り!、T氏も水割り!!

肉厚鯖寿司を肴に焼酎を頂いて、超鯖寿司好きの私も堪能の一時でした。

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いよいよ注文時に選択した粗挽き蕎麦が出されます。

おまかせの一品で出されるお蕎麦はさすがに小盛りだが、ちゃんと蕎麦刺し二切れは付いていました。

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しなやかなコシを保ちつつ、噛み締めると見た目通りの穀物漢がムワッと口に広がり思わずお銚子、そう言いそうになる口を塞いで蕎麦湯を待ちます。

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粗挽きの蕎麦粉を溶き混んだポタージュ系の蕎麦湯はそのままでも美味しくて、


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汁を少量混ぜると温かさに出汁の香が主張し始めて旨味を感じる。
最後のデザートに挑む頃にはすっかりと満腹感で大満足。

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この店を発見した蕎麦仲間のO氏に感謝しながら二人はお店を後にしました。 がっ、

あっ! 汁だけで味わうの忘れた・・蕎麦が美味しかったから? (美味しかったです)

これでこの日の幸せ終了です。



いまふく

Photo


お店は→京都市伏見区深草町通町26
電話は→075-643-1958
営業は→11:30~14:00  17:00~21:00(要予約か?)
お休み→月曜日・第三火曜日(祝日の場合は翌日)
最寄り駅→京阪藤森駅・深草駅約600m
駐車場→無い(ようです)

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