3月開店の石臼挽き手打ち蕎麦屋は結構忙しい。
開店日以来何度か訪れているのだが、まだまだ不慣れなスタッフはてんてこ舞いだった。しかし最近は少し慣れてきたのか、店内の流れはスムーズになった。


野田やのお蕎麦は品揃えが豊富で、ざる系とぶっかけ系、それに汁蕎麦系など合計20種類ほどメニューに並ぶが、以前は四つに括られた分類も今は冷たい蕎麦と温かい蕎麦の二括りにまとめられたようだ。



選択肢が沢山あると言うことはお客にとっては嬉しいのだが、お店にとってはよほどの強者でなければかなり大変だろう。
一方、酒肴には待望の鴨ロースハーフがブラス!
一人ならこれでいいんです。だって他にも酒肴を頂きたいから。
しかも品書きには新たに地鶏返し焼と鴨汁がメニューに加えられた。

野田やの鴨ロースはどちらかというと鴨のたたき風。
地鶏返し焼は蕎麦屋の返しで付け焼きにした、柔らかくて美味しい焼き鳥だ。
東京のお蕎麦屋さんでもよくある日本酒にも絶対合う一品。


お酒は瓶ビールがスーパードライだが、生ビールがプレモルマスターズドリームとまさにプレミアム。冷酒が雑賀・八海山・南方と燗酒に五十五万石、蕎麦焼酎一種に梅酒が二種と合わせ九種が揃う。



プレミアムモルツマイスタードリーム・雑賀の濁り酒・五十五万石のぬる燗。

蕎麦胡麻豆腐も酒肴としては中々良い。


関西ではまだ珍しい蕎麦味噌、東京の老舗でお酒を頼むと突き出しで出てくる事が多い練り味噌のような物だが、この量で300円はチョイと高め設定か・・


桜海老のかき揚げ蕎麦は温冷の選択肢が有るのですが、熱々の汁にかき揚げを浸けると東京日本橋の室町砂場で食べる天ざるを思わせる美味しさです。

フンワリと仕上げられた出汁巻きはプレーンな味付けで風味を生かす。


鴨汁には鴨ロースが使われている。


東京ではよくある胡麻蕎麦だが、こちらでは胡麻くるみせいろ。
薬味にはネギ・大葉・茗荷・生姜の4種が添えられる。
以前神田まつやでお客さんの半数以上が胡麻蕎麦を注文していたのが印象的。


蕎麦湯は打ち粉を溶き込んだトロみある物で、少量なのだがお代わりも可能だ。

そのままでも盛り汁で割ってもいい。
色々なメニューに迷う楽しさもあり、天ぷら類を入れると12種の酒肴も揃う蕎麦屋酒には丁度よいお店なのだ。

南海和歌山市駅から約500mと近い距離の野田やです。

石臼挽き手打ち蕎麦 野田や
お店は→和歌山県和歌山市湊本町3-7
電話は→073-422-6039
営業は→11:30~14:30 18:00~21:00
お休み→火曜日・第3水曜・月曜の夜
駐車場→有り(店舗前3台程度)
最寄り駅→南海和歌山市駅徒歩約5分
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