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2016年7月

2016年7月31日 (日)

いつ行っても安心蕎麦3+お酒 大阪は福島「まき埜」

出汁の香りがこの上なく素敵な「まき埜」。

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初めて訪れた時、知人が頼んだかけ蕎麦の出汁の香が鼻先をかすめた瞬間、出汁使いが上手なお店なのだと思いましtた。

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また、「まき埜」は蕎麦前をこの上なく楽しむ事が出来るお店なのです。

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とは言っても居酒屋ではありませんので念のため。
この日開店前から並びました。

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まずはビールと共に鴨焼きと山ウニ(豆腐もろみ漬け)。

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山ウニは本当に日本酒からワインまでお酒全般OKの酒肴です。
チビチビ頂くお酒のお供の定番で、味噌漬けよりチーズ風味が強い。
そして鴨焼きは絶対外せない。

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どのお店でもメニューにあればとりあえず頼んでしまうのがこれ。

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さあ、本日主役の酒肴六品盛り!いや、主役はお蕎麦でしょうが!
これは酒飲みが大喜びして思わず踊り出したくなるほど素敵だ。
(辛うじてその気持ちを抑え、踊り出さなくてよかったのだが ・ ・ ・ )

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へしこ・ふな寿司・からすみ蕪サンド・いぶりがっこ・ホタルイカ一夜干し等々。
まさに酒肴の・・・宝箱や~~っ!( もう古いか )
ピリ辛ホタルイカに始まり、鯖のへしこにいたる頃には思わず飲み過ぎモードの加速スイッチオン、アッだめ! 危うくワープするところでした。

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もう涙もので頂いた。(お酒も)

涙涙で「あたごの松」。


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酒飲みの心わしづかみ。(グワッシ)

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その涙が退いた頃お代わりをグラスで。(雁木だったかな、)

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「助さん、もういいでしょう」とばかりに頼んだお蕎麦は、 同行T氏が梅おろし蕎麦、私は田舎蕎麦。

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叩いた梅肉をおろしで和えたものが添えられる。
機械打ちと見まがうような綺麗な切り揃えが印象的。

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お汁を少し飲ませてもらったが、鼻に抜ける出汁の香りとホッとするような優しい旨味が口いっぱいに広がった。
そして田舎蕎麦が登場。

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平打ちの噛み蕎麦系ながらガシッとした強靱なコシでは無いが、カッチリと優しいコシが歯応えに現れるのです。

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口の中に挽きぐるみの風味を広げるもので、噛むほどに素敵な味を感じ、汁無しOK蕎麦でお酒すら頂きたくなる。

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汁は少し醤油が勝辛汁だが口に含み舌で転がすと、辛さの中に出汁の旨味が広がる。

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とろみ加減の蕎麦湯で頂けばなお一層それを感じるものでした。
これでこの日の幸せ終了です。

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まき埜

お店は→大阪府大阪市福島区福島6-11-13 シャトー西梅田 1F
電話は→06-6453-2828
営業は→(月〜金)11:30~14:00(LO13:45) 17:30~21:00(LO20:30)
    (土日祝)11:30〜14:30(LO14:00) 17:30〜21:00(LO20:30)
お休み→水曜日
最寄り駅→JR福島駅
駐車場→無し

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2016年7月27日 (水)

いつ来ても安心蕎麦2 三重県伊賀市は「我流庵かかかび」

我流庵のざる蕎麦には二枚の海苔が添えられている。
これは食べ終えたざるに残った端切れを、海苔に載せて食べるためだ。
初めて訪れたとき奥様にそう言われたのを今でも思い出す。

ただ我流庵のざるにはほぼ端切れが残らないので、いつも山葵海苔として蕎麦湯の共として頂くのです。

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自宅を改装したお店は昔の農家造りで結構立派なもの。

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侘寂を感じる中庭を通り店内へ伺う。
入口にはメニューが立てかけられていて、定休日変更の案内がされていた。

この日到着すると満席で空き待ちに縁側で本を読むことに。
暫し後、席が出来たとのことでご主人に挨拶をしてお店に入りました。

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これからのシーズンは色々な具材が載せられた「冷やかけ」がお勧めだ。
丼には冷たい汁が張られ、出汁巻きや鴨ロース煮、蒲鉾などが載せられている具だくさん冷やかけ蕎麦に仕上がっている。
フンワリとふくよかなお出汁を感じる冷たい汁を頂くと、スーッと暑さから解放されていきます。

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しかしこの日私が頼んだのはあえて「鴨つけ蕎麦」!
鴨好きの私にはこれを頼まずしてなんとしよう。

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当然お蕎麦は味をキッチリと感じるもので、汁無しそのままで戴けます。
が、鴨汁とならお蕎麦を汁に漬けずしてどうするのだ。
いつもながら半分は汁無しで、そして残りを鴨汁にドップリ浸して頂きます。

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う~っ! 思わずそう唸ってしまうような程良いコクがとても良いのだ。

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いい具合に煮込まれた柔らかい鴨肉も美味しい

この鴨汁を好みの量だけ蕎麦猪口に移し替え蕎麦湯を注ぎ入れる。
蕎麦湯の温度で倍増される鴨汁の旨味がたまらない!!

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ご無沙汰だったのでご主人と積もる話もあったのですが、忙しい最中故帰り際に二言三言話を交わしてお店を後にしました。

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これでこの日の幸せ終了です。



我流庵かかかび

お店は→三重県伊賀市甲野1629
電話は→0595-51-4307
営業は→11:30~14:30(予約ベター)
お休み→月・火・水曜・最終日曜
駐車場→5~6台

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2016年7月24日 (日)

いつ来ても安心蕎麦1 奈良県明日香村「山帰来(さんきらい)」

日本を代表する観光地として京都と並ぶ奈良だが、どうしても京都の派手さに押され気味だ。
そんな地味な奈良なのだが、京都とはまた違った日本の原風景的景色があちこちに残る奈良が私は好きなのだ。
奈良県明日香村の飛鳥寺すぐの場所に「山帰来」はある。
通い始めてもう何年になるだろう。
名古屋の紗羅餐(さらざん)出身で、カチッと角が立った極細打ちのお蕎麦を頂けるお店なのだ。

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離れの厨房前で挨拶をして、靴脱ぎを上がり客室へ入ると、平日の昼時を外した時間帯ということもあり貸し切り状態。

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席を頂き落ち着いた時、そう言えば以前ここで席を隣り合わせた女性が、何とも素敵なお蕎麦の食べ方をしていたのを思い出した。

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女将さんの接客なのか、はたまたお店の雰囲気なのか、とにかく安心ユッタリ・ホッコリでお蕎麦を頂けます。

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人気のランチは「ミニ昼膳」ですがこの日奮発して「山帰来膳」!

揚げ蕎麦掻き・海老おろし蕎麦にミニご飯とお吸い物、これに珈琲・デザートが付きます。

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何とも素敵でかわいい餡かけ揚げ蕎麦掻き
ちょこんと山葵が載っていて、振りかけられた刻み葱が綺麗。
見た目しっかり、中フンワリ食感で、舌の上にホンワリ蕎麦の香を伝えます。

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見ただけで美味しいとわかるお蕎麦は、カリッとした桜海老天が散らされたぶっかけで、そう辛くは無い紫大根がアッサリ感を添えて夏場に食欲をそそるもの。

また、器が波を思わせる夏向きで何ともいいでしょう。

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食感・味・喉越しを楽しめ、しかも綺麗なお蕎麦を打てるご主人は基本が出来ている証拠だと思います。

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話し好きで気さくなお母さんと、あまり表に出てこないご主人。
素敵なお二人と話をする時、蕎麦好きの心を揺るがしてくれます。

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ミニご飯には黒ゴマとちりめん山椒に刻み大葉のベストミックス。

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まず蕎麦湯を頂き、

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山帰来のアイスは堅めでスプーンがなかなか入らない程、なので長時間溶けないのですが、さすがにこの暑さではもう食べ頃です。(^-^*)

揚げ蕎麦が添えられた蕎麦アイスと共に・・・

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珈琲を頂いて締める。

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まだまだ蕎麦喰い修行が足らない私を感じながら・・・

(えっ、食べるのが修行か? (;^^)ヘ..)

これでこの日の幸せ終了です。

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山帰来

お店は→奈良県高市郡明日香村飛鳥66-1
電話は→0744-54-3218
営業は→11:30~14:30
お休み→月~水曜
駐車場→有り(5台程度)
最寄り駅→奈良交通飛鳥大仏前東へすぐ

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2016年7月17日 (日)

小さな町歩き? 東京大学本郷キャンパス散歩

世界遺産に登録される上野公園に有る 「国立西洋美術館」。

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近代建築の巨匠建築家 「ル・コルビュジエ」 が設計した建物だ。

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そして公園内を通り抜けた不忍池から程近い場所にこの森はあった。

うっそうと茂る森の散策路・・・

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そう、ここは東京大学本郷キャンパスなのだ。
入るに難い敷居の高さがある東大も観光なら気軽に入れてしまう (*^O^*)

その本郷キャンパスに 「三四郎池」 という名の素敵な池がある。
周囲には散策路が整備され、池の形は心という字を象っているそうだ。

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まるで森林浴を楽しみながらお散歩をしているように楽しめ、東京都思えぬほど喧噪から隔離された静かな佇まい。

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元々加賀藩前田家3代藩主利常の庭園ある池で、本来の名前は「育徳園心字池」というのですが、夏目漱石の小説から「三四郎池」と呼ばれている。(池の形の心も漱石ですよね)

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そして現れるのは・・・

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赤ヘルと共に学生紛争の象徴だった 「安田講堂 (国の登録有形文化財)」。

(ちなみに私の学校ではその頃黒ヘル紛争というのが有ったそうです)

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現在講堂前は保育園児の散歩コースとして平和な風景がありました。

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結構素敵な建築物も残っていて、あれこれ見て歩くのも楽しい。
ゴシック調の建築物が沢山残っています。

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そのうちの一つが法文2号館と写真ありませんが向かいが1号館。
ともに内田ゴシックと呼ばれ国の登録有形文化財です。

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キャンパス内は自由に散歩出来て、法文2号館のアーチを買い物帰りのおばさんが自転車で普通に通り抜けたりしていました。

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建築物には素人な私ですが、、、ええ感じ。

散策しながら「いやー、久しぶりやね、懐かしいわ」などと会話しながら歩くと、きっとOBと思われるんやろね (;^^)ヘ..


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築地本願寺を設計した伊東忠太が設計した正門を見ながら左手に進むと現れる総合図書館棟は、関東大震災で焼失し、再建にはロックフェラー財団が大金を寄付したとのこと。

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その前には売店があってオリジナルグッズも販売されています。

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そして安田講堂と並ぶ東大名所がこれ。

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国の重要文化財指定の旧加賀屋敷御守殿門、いわゆる「赤門」です。
日本ではこの門をくぐりたい若者が沢山いるのですが、ただくぐるだけなら誰でも出来ますよ (^0^)

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この日も修学旅行生が記念撮影。
本郷キャンパスには1棟の重要文化財と8棟の登録有形文化財があって、興味のある人には宝箱のようなものでしょうね。

赤門をくぐると道路沿いに受験に御利益がありそうなお店がありました。

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(詳細説明部は東大案内本郷キャンパスから引用させていただきました)

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2016年7月10日 (日)

超蕎麦好き高藤彩子ブログで知ったお店 東京は本郷 「田多奈部 」


地下鉄本郷3丁目駅から歩くこと僅か。(あっけなく見つかる)


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外観は黒板を張り巡らした神楽坂料亭的純和風なデザインだが、お店に入るとシックで落ち着いた和モダンの設えだ。


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これは期待が持てそうな雰囲気がプンプン。
お昼は出来ない一品もあるそうで、この日お願いしたのは全てOK。
まずはビールで。(アサヒでは無くクラシックラガーでした)


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鶏キモソース煮
は爽やかな酸味が口に広がる。(バルサミコか?)
これ、アッサリ感があっていくらでも食べられそうな初めての味付け!


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小松菜とアサリの辛子和え
は優しい出汁の旨味がホロロンと口に広がり、ホンノリした辛みがお酒のお供にいい。


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店内は平日ともありサラリーマン風の方々をメインに入れ替わりながら、おおむね八割の入りで昼時を過ごしていた。

桜海老のかき揚げはよくある円筒形のものでは無く比較的小ぶりなもの。


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ここでお酒をお願いします。(銘柄忘れました・・・)


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相方様は穴子天せいろ


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結構大きめの穴子天。サクフワ。



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私は漬けトロをお願いしました。


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トロロだけでお酒のアテになる。


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濃厚な風味が広がります。


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しなやかな出で立ちのお蕎麦は比較的アッサリとしたもので、一手繰りすると見た目どおりの柳ゴシで喉越しも良い。


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日本酒も揃い一品も美味しくて、蕎麦前を楽しんでお蕎麦を頂くのに結構良いお店です。




田奈部

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お店は→東京都文京区本郷3-35-6 大石グリーンビル 1F

電話は→03-3814-0218

営業は→11:30~14:00、17:30~21:00

お休み→日曜日

最寄り駅→地下鉄本郷三丁目

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2016年7月 3日 (日)

気付いていなかった「そば切り麓香庵」奈良は高取町

国道169号の明日香村から大淀町へ抜けるトンネルの北、 壺阪寺方面に入ったすぐの所に手打ち蕎麦屋さんが出来ていた。

そば切り麓香庵

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今年三月三日のひな祭りに開店したお店。(雛めぐりの高取町らしい)

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自宅を改装したお店は靴を脱いで上がる客室はカウンター4席と4人掛け座卓が二つというこぢんまりさ。

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メニューは冷たい蕎麦がざる蕎麦のみ、温かい蕎麦は3種といういたってシンプルな構成だが、ざる蕎麦には3種のもり汁のオプションが用意されている。

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裏には季節限定メニューも二品有りました。

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初めてのお店はざる蕎麦が基本・・・だがしかし、鴨に卑しい私はついついオプションの鴨汁を頼んでしまいます (-.-;)

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エッ、結構細打ちだ ・ ・ ・ しかも綺麗なのだ。
挽きぐるみ系の黒ポチが入ったお蕎麦、 一手繰りするとこれが中々いい。
フンワリと舌に広がる蕎麦らしいエグ味は結構好きです。

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私にとって鴨汁というのは本当に難しく、コッテリさも欲しいがアッサリさも大事という相反する味を求めてしまうのだ。(どっちも付かず?)
こちらはコクを感じさせながらコッテリさは少し抑えめです。

そして少し悩んだのですが、夏季限定トロロと梅のぶっかけ蕎麦を追加。

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カウンターが面する窓ガラスは、下側が目隠し用の磨りガラスになっていますが、私の座高が高いのか、何度かお客さんと目が合ってしまいました。

のたーっと横たわる白いトロロにプチトマトの赤が鮮烈だ。
面白いのがぶっかけ汁です。少し中華の気配がする ・ ・ ・

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細かく潰された梅肉と白ごまがネギと共にかかっているのだが、汁にはホンノリと油が浮かんでいる。

一口含むと感じる酸味は梅肉のものだろうが、もしかしてネギをごま油で少しだけ炒めているのか?

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いずれにせよアッサリと粘り気の少ないとろろ芋に爽やかなアクセントを付ける夏向きの味付けになっている。

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蕎麦猪口をお願いして蕎麦湯は鴨汁で頂いた。

鴨汁を少なめにしてサラッと系の蕎麦湯で割るとホンノリと鴨出汁の旨味が舌の上を通り越していきました。

これでこの日の幸せ終了です。
そば切り 麓香庵

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お店は→奈良県高市郡高取町清水谷1006

電話は→0744-52-2206
営業は→11:30~15:00
お休み→月曜日・火曜日・水曜日
最寄り駅→近鉄壺阪山駅 約2Km
駐車場→有り

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