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2016年8月21日 (日)

舞台は能勢町へ 「そば切り蔦屋」 大阪は豊能郡能勢町

昨年関西蕎麦を牽引し続けた大正の「凡愚」が和歌山の天野に移転した。
天野は山間の隠れ里のようなのどかさが広がる場所だ。
そしてまるで後を追うように谷町の「蔦屋」が5月能勢町にお店を移した。

場所も凡愚の天野同様田園風景が広がるのどかなのどかな所。
ある意味天野より奥深い場所かもしれない。

車ならスッと行けてしまうのだが、やはり蔦屋では飲みたい  o(^-^)
電車を乗り継ぎ・乗り継ぎ・最後はバスから徒歩でお店を目指しました。

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この日大阪は38度を超える猛暑。
本来なら田んぼを吹き渡る風が、かすかな涼やかさを運んでくれるのだろうが、
焼け付くような日差しと熱風が運ぶ草いきれの中、バス停から約20分の道のりを汗をフキフキ歩きます。


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茅葺き屋根の古民家に到着し、来店を告げ奥様に席へ案内してもらいます。
平日なので空いていると思っていたら私の席を残し満席。

店内の冷房は天然クーラーで、縁側から入る風と扇風機が数台。
さすがに汗が引くまで時間がかかるが、退いてしまえば案外快適なのだ。

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いつも思うのだが、茅葺き古民家に住んだことが無いのになぜか懐かしさを感じ、ゆったりと流れる時間が日常をちょっとだけ忘れさせてくれます。

予約でお願いした蕎麦と里山料理とに加え、だし巻きも追加注文。

お蕎麦も鴨汁蕎麦に変更できるとのことでお願いしました。

ビールに遅れること無く煮豆とお漬け物が載った小皿が運ばれます。(これこれ)

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酸味のきいたキュウリは歯ごたえとショウガが懐かしい味。

次の皿はモロヘイヤ・茄子・紫玉葱。どれも一手間加わる優しい味なのです。

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ここでお酒をお願いすると日本酒メニューが出されます。

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能瀨のお酒「秋鹿」の大辛は品切れとのことで加茂金秀 辛口夏純(広島)に。

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幾つか出されるグイ飲みから
錫の酒器をセレクト。

片口の注ぎ口からあふれる寸前まで注いでくれるお酒は一合以上あるでしょう。

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よく冷やされた錫の冷たさと相まって、スッキリとした辛口夏純の美味しさがいつまでも続きます。(錫の酒器は冷酒を楽しむのに本当にいい)

微炭酸を感じるのですが・・・心地よい軽やかな酸味のせいかもしれません。

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滋味深く体に染み渡るような優しい味の山里料理に程良い味かも知れません。

お代わりは同じ物と思ったのですが、やはり地元酒をと思い辛口夏純とは対照的な秋鹿の直汲生(じかぐみなま)をチョイス。

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だし巻きは焦げ目がついて程良い塩味が付いているので、大根おろしだけで美味しく頂けるのです。(だし巻きには秋鹿直汲生が合うかもしれません)

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谷町で使われていたメインテーブルも一枚板を追加する事により、対面のお客さんとの距離感が増えて能瀨のお店でも健在です。

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さてそろそろお蕎麦を頂くことにしましょう。

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当然谷町で頂いた綺麗なお蕎麦で出されました

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全部汁無しで頂きたいお蕎麦なのですが、鴨汁蕎麦なのでまずは半分汁無しで頂き、残りは汁にドップリ浸けて。(鴨好き・蕎麦好きの相反するところ  (_ _) )

黒ポチ・赤ポチが混ざるお蕎麦はやはりお蕎麦だけで美味しい

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鴨汁は本当に程良い塩梅に仕上がっていて、この日も鴨椀が有ったら頂こうと思っていました。

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透け感あるお蕎麦に散りばめられた黒ポチと赤ポチはさながら天の川!


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うっとりするような蕎麦肌ですよね、ねっ!

もうこのままずっと眺めていたい・・・ところだがそういう訳にはいかない。
潔く食べきりました。

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蔦屋の鴨汁は蕎麦湯で割ってもとっても美味しいのです。が、残り汁全部で頂くとさすがに濃すぎるので蕎麦猪口をお願いします。

少量でも鴨の旨味と出汁の旨味が十二分に美味しく、思わず二杯頂きました

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そして仕上げのデザートへ。

三種類からイチジクをお願いしました。

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イチジクの○×△◆(忘れました)
さわやかな甘さと冷たさで口の中も「涼!」

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この頃にはお客さんも残り一組となり、そろそろ私もお邪魔しなくてはと思いながら、でも暫くご夫妻と話をしていてバスの時刻に怪しくなり、今度はもう少し涼しくなった頃にお伺いしますと言いながらお店を辞しました。

谷町のように空き待ちのお客さんを気にすること無くゆっくりと蔦屋を楽しむことが出来ました。

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汗をふきふきどうにかバスに間に合い帰路についたのでした。
(なにせ1時間に一本ですので)

ホッとして、これでこの日の幸せ終了です。


そば切り 蔦屋

Photo

お店は→大阪府豊能郡能勢町垂水246
電話は→072-734-2774
営業は→11時半~14時頃まで入店可
お休み→月・火曜日( 臨時休業有り)

駐車場→有り
最寄り駅→阪急バス森上停留所 徒歩約20分
              (能勢電鉄山下駅から約18分)

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