開店一年半の小さなお蕎麦屋さん 大阪府堺市は新金岡「唐変木」
一昨年のクリスマスイブに開店した唐変木。
昨年暮れに訪れた時には「ようよう1年を迎えられます」と言っていたご主人だが、
この日はもう既に1.5周年を過ぎていました。
開店間もない頃お伺いして以来、数ヶ月ほど間を開けながら通っているのですが、ご主人はより美味しいお蕎麦を目指し頑張っておられるようです。
開店間もない頃お伺いして以来、数ヶ月ほど間を開けながら通っているのですが、ご主人はより美味しいお蕎麦を目指し頑張っておられるようです。
この日も十数席の小さなお店には途切れることなくお客さんが訪れていました。
入店後、配膳が落ち着いた頃を見計らって一品をお願いしてもいいでしょうかと断りを入れ、ビール、そしてだし巻きと山ウニ豆腐を注文。
山ウニ豆腐は豆腐のもろみ漬けの事で、よく有る豆腐の味噌漬けとは一線を画し濃厚な仕上がりとなったところがウニの風味に被さるのでしょうね。。たぶん。
(いつも中道で頂いているのですが)
薄らとほんのりキツネ色を纏っただし巻きは、見た目にはしっかりと焼かれた感があるのですが、フンワリはちゃんと残っていて十分ソフティーだ。
薄らとほんのりキツネ色を纏っただし巻きは、見た目にはしっかりと焼かれた感があるのですが、フンワリはちゃんと残っていて十分ソフティーだ。
さてそろそろお蕎麦をと思ったとき、他のお客さんが頼んだ「贅沢食べ比べ」。
「そんなもん有った?」 そう思いメニューに目を通すと・・・
有った有った、それもお品書きの後半にまるで説明書きのように目立たずに。
で、私もそれをお願いしました。
抜き身と挽きぐるみのお蕎麦二種を三種の盛り汁で頂くというもので、普段汁無しで楽しむ私にとっては異例のチョイスなのだ。
普通の盛り汁(つゆ)や胡桃汁に加えトロロ、そして辛味大根おろしという実質四種の味で頂くまさに贅沢蕎麦。(蕎麦猪口二つ付いてます)
関西でも出すお店が多くなったゴマ蕎麦やゴマ胡桃蕎麦。
丸抜きのあっさりした二八蕎麦が多かった江戸では、信州等から入ってきた食べ方が、更科の変わり蕎麦同様季節の粋を感じるものだったのでしょうね。
最初のお蕎麦は剥き身の挽きぐるみで打たれたものが出されます。
まず胡桃汁にお蕎麦半分をつけて。(ゴマも入っていると思う)
ウーンッ! 濃厚な胡桃・ゴマの風味と香りが程良くお蕎麦をコーティング。
トロロは盛り汁を適量まわし入れズズッとたぐり上げる。
そして時折お蕎麦に大根おろしをのせながら普通の盛り汁で頂く。
お蕎麦はいよいよ粗挽きに移ります。
結構な密度で散らばる黒ポチ、これが素朴で野趣溢れる面持ちを押し出す。
一手繰りすると噛み蕎麦系も好きな私にとって期待通りの美味しさ。
一手繰りすると噛み蕎麦系も好きな私にとって期待通りの美味しさ。
添えられたお塩で頂くのもよいでしょう。
とはいえ残った汁たちで残りを楽しんでお蕎麦を締めました。
そば湯は奇をてらわないサラッと白濁のものが出されます。
そば湯は奇をてらわないサラッと白濁のものが出されます。
発展途上蕎麦、私は美味しいと思い通い続けているのです。
ホッとした満足感を抱えてお店を後にしました。
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