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2017年1月 1日 (日)

万葉集の和歌浦 第二弾

新年明けましておめでとうございます。
2017年1月1日、穏やかな元旦となりました。
さて、今年のブログ初めにご紹介するのは、ここです。

万葉集に集められた四千五百余首のうち和歌山に関する句は約百 首。全体からすると約1/40と少なめだが、詠まれた場所からいえば多いのでは   そう思うのは地元びいき?  か

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やはり山部赤人。
「若の浦に  潮満ち来れば潟をなみ  葦辺をさして鶴(たず)鳴き渡る」



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前回も載せましたが和歌山では超有名。 なので・・



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「名草山  言にしありけりわが恋ふる  千重の一重も慰めなくに」



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「妹に恋ひ  吾(あが)越えゆけば勢の山の  妹に恋ひずてあるが羨(とも)しさ」



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この歌は和歌浦の妹背山ではなく、かつらぎ町の紀の川を挟んでそびえる妹山と背ノ山の事なんです。
妹背山の向かい、鏡山の麓にある玉津島神社と塩竈神社。


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「玉津島(たまづしま)  よく見ていませ青丹(あおに)よし  奈良なる人の待ち問はばいかに」



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「衣手の  真若の浦の真砂地(まなごつち)  間なく時なし吾(あが)恋ふらくは」



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写真左は平成の芦辺橋、右は江戸時代の不老橋。
片男波の川が流れ込む内側には干潮時に干潟が広がり、海側は海水浴場になっている。


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片男波海岸の付け根はヨットハーバーや漁港が有り、シラス漁が盛んだ。



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「天雲の  棚引く山の隠(こもり)たる  我が下心木の葉知りけむ」



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急峻な山の裾に海岸線が有り、そこを繋ぐ遊歩道には小さなビーチがある。



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「和歌の浦に  袖さへ濡れて忘れ貝  拾(ひり)へど妹は忘らえなくに」



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宝来岩越しに名草山を望み、遊歩道沿いに点在するレンガ造り。



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和歌浦湾を挟んだ向こうには、マリーナシティーや火力発電所を望むことが出来る。



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「潮満たば  いかにせむとか方便海の  神が手わたる海未通女ども」



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この日は遊歩道の崖には浜昼顔が満開になっていた。



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「妹がため  吾あが玉拾(ひり)ふ沖辺なる  玉寄せ持ち来こ沖つ白波」



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雑賀崎漁港では帰港した船から直接魚介を買えるのです。

シラスや太刀魚に足赤海老がリーズナブルに夕食へ。

町には迷路のように細い細い道が張り巡らされ、道か庭先か解らない。

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「天の海に  雲の波立ち月の舟  星の林に漕ぎ隠るみゆ」

紀伊水道に張り出した雑賀崎は昔から軍事の要衝でした。

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「沖つ島 荒磯の玉藻潮干満ち い隠りゆかば思ほえむかも」



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「やすみしし わご大君の常宮と 仕へまつれる雑賀野ゆ 背向に見ゆる沖つ島 清き渚に風吹けば 白波騒き潮干れば玉藻刈りつつ 神代より然そ尊き玉津島山」


本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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コメント

年賀状にて、拝見させていただきました。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
 m(_ _)m

投稿: 杉迫早人 | 2017年1月 2日 (月) 16時22分

訪れてくれてありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いいたします。

投稿: エノさん | 2017年1月 5日 (木) 06時03分

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