麦秋、日本には四季だけでは無く、もっときめ細やかな季節の表現がある。

たとえば土から虫が這い出す頃を啓蟄、春先の長雨を菜種梅雨と言うように、麦が実り黄金色に輝くこの時期を麦秋と呼ぶ。

何とも素敵ではありませんか?

近江米や江州米で知られる近畿でも有数の穀倉地帯である滋賀県、実は麦の生産でも全国五本の指に入るという名実共に穀倉地帯なのだ。

守山や近江八幡にも田植えを終えた水田の隣に麦畑が広がっていた。

近江八幡はヴォーリズが設計した建築物が点在し、メンタムの販売の先駆けとされた「近江兄弟社」や、バームクーヘンのクラブハリエと和菓子のたねやで知られる。
また、日牟禮八幡宮の南に位置する八幡堀は数々の時代劇の撮影にも使われた。

以前何度かお伺いしたのだが、今回かなりかなり久し振りの訪問となった。
実はお蕎麦の味を忘れるくらい久し振りだったのだ。

国の登録有形文化財に指定されるお店は、日牟禮八幡宮からそう遠くない場所にある。
中庭を見渡す席を頂きました。

出汁巻きと天ざるをお願いしました。

フワトロ熱々でニュートラルな味付けが美味しい。お酒が飲めないのがとても残念。

随分久し振りのお蕎麦は見た目も素朴な打ち上がりで、一手繰りすると結構アッサリとしたものでした。

国の登録有形文化財に指定されているお店は、客室が中庭に面しており、ゆっくりと昼食の時間を楽しめるものです。

重伝建の町並み探索や八幡堀散策の昼食に登録有形文化財でランチ、そんなお店です。

日牟禮庵
お店は→滋賀県近江八幡市西元町61
電話は→0748-33-2368
営業は→11:00~14:30
お休み→月曜・第3火曜日
駐車場→有り
最寄り駅→JR近江八幡駅
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